2006年4月30日日曜日

田植えの季節がやってきた!

遠出した疲れが今頃出てきて、今朝はなかなか起きられなかった。 
やっと目が覚めた時は既に初夏のようなお日様が眩しかった。 こんないい天気にじっとしている手は無いなあ・・・と、 久しぶりに田園散策に出掛けることにした。

既に水が張ってある田圃を初夏のように暖かい風が渡っていた。 こののどかな情景は何時見ても懐かしい。




田圃の縁の里山は、一斉に芽吹きだした色とりどりの新緑が心地よい。
一週間前頃から咲き出していたウワミズザクラを見に行こうと思っていたが、もう既に終わりかけている。

今年は真っ白な花穂を見損なってしまったなあ・・・と小径に覆ひ被さる枝先を見上げながら歩いていたら、幾分未だ白さが残っているのに出会った!
ウワミズザクラが終わりかけた里山のあちこちに、今度はニワトコの花が今盛りと咲いていた。 
カキ氷のようなこの花を見ると、いよいよ初夏の季節が始まった気がしてくる。


そういえばそろそろ山のフジが咲きだす頃では・・・と探してみると、里山の雑木に絡まった藤の枝先に蕾がちらほら見えていた。

日当たりの良い場所を歩いていたら、既に咲き出したこのフジの花にも出会うことが出来た。
去年はどういうわけかこの辺りの山の藤は花付きが悪かったが、今年は期待できそうだと嬉しくなる。
畑の下にやって来て、 見上げるとカラスノエンドウやナズナが茂った中にケシの花が一輪咲いていた。 ナガミヒナゲシというヨーロッパ原産の雑草だが、この時期にあちこちに咲き出すこの雑草が意外と可愛くて好きである。

2006年4月26日水曜日

山の春

4月24日

厳しい冬だった栃木の山のあばら家が気になって、この日様子を見に出掛けることにした。

鬼怒川温泉の周辺は梅や桜の花が終わりかけ、 辺りの山には萌えだした新緑と山桜のピンクの色が何ともいえず心地よい。




温泉街を抜け、新藤原駅前を通過して龍王峡近くの山径に入り、やがてあばら家に到着。

杉木立の中にひっそりと建っているあばら家は一見何も問題なさそうに見え、辺りを覗いてみるといろいろ春の花が咲いている。 
探してみると常連のエイザンスミレも咲いていて嬉しくなる。
いつものようにクサボケも咲いていた。 この花の色は何時見ても気分が明るくなっていい。
スミレも咲いている。 これは葉が長い種類のようだからきっと本来のスミレに違いない。
キジムシロも咲いていた。 ここのキジムシロはわが家周辺の里山のより花が小さいような気がする。




あばら家に入る前に水道の元栓を開けたところ、壁から水が噴出してきてびっくり仰天。 あわてて元栓を締めて家の中に入ったら、台所でも水が噴出していて床が水浸し。 暮れに水抜き作業はしたはずなのに・・・。 

ともかく水が無くてはどうしょうもない。 早速水道工事屋に電話したり、コンビニに出掛けてミネラルウォーターを仕入れてきたりと忙しい山の一日が暮れていった。

4月25日

昨晩は水が無いのでコンビニ弁当のディナーだった。  水道工事屋は明日の午前中に来るというので毎年この時期になると眺めるのが楽しみな険しい山の中腹に咲くヤシオツツジを見に行くことにした。

鬼怒川を遡って栗山村に入ると、この辺りは未だ桜の花が一分咲きだった。

山の頂近くや崖の周辺に見える。 この雰囲気がたまらなく好きなので、何時まで見ていても飽きることは無い。




山のヤシオツツジを探しながら山径をドライブ。
  昔から人が登れるような所の樹は多くの人たちが採取しつくしているので、人の入れぬ険しい場所でしか見ることは出来ないという。 それだけに、この花を遠くから眺めるだけで感動してしまう。

こんな厳しいところでほんとによく咲いてくれたもんだ!






ヤシオツツジの花もまだ咲きだしていない山奥で引き返し、龍王峡に戻ることにした。

ちょうどミツバツツジが今盛りと咲き誇る峡谷の遊歩道を歩いてみた。 新緑とピンクの花が心地よい。
浸み出した山の水辺にミズバショウも未だ咲いていた。 もう少し早い時期なら見ごろだったろうに・・・とちょっと残念な気持ちになる。
ショウジョウバカマも未だかろうじて残っていた。 この辺りでは春一番に咲き出すこの花ももう終わり。 だが会えて良かった!




夕刻山の家に戻ると、家の前にトラックが停まっていた。 水道工事屋が来ていて、外壁を切り開いて配管の破裂場所を見つける作業中だった。 明日来ると言っていたので早く来てくれてありがたかった。 台所の方を見ると又もや水浸しになっていたのでそっちも治してくれるよう頼んでともかくほっとした。

4月26日 

日が長くなった。 昨日は夕方6時近くまで工事が掛かったが日が長くなったお陰で無事終了。 お陰で水のある生活へ戻れたのだった。

今朝も良い天気。

早速朝から周囲ののどかな春の山を眺めながら近くを歩いてみることにした。
もう既に山里の農家の田圃には水が張ってあった。
棚田に向かう小径を登ってゆくと脇はニリンソウが花盛り。 この辺りはいたるところにこの群落がある。 土地の人に聞くとニリンソウは別に珍しくも無い雑草なんだそうだ。
ちょっと荒れた耕していない畑に出た。 見るとカキドオシが花盛り ここのカキドオシの茎や葉は赤みを帯びていて珍しい。
ナズナの群落があった。 白いナズナの花の周囲に黄色い小さな花を付けたのも群落になっている。 菜の花の小さいものかと思ったがちょっと咲き方が違う。
近くに寄ってよく見るとこれも形はナズナのような形をしているではないか! 
花が黄色くて振り子のような実の形は三角形ではなくて楕円形。 調べたらこれはイヌナズナという種類のナズナ、 そういえば以前ここで出会ったことがあったこと忘れていた。

2006年4月23日日曜日

ようやく出番が・・・

華やかな春の花はもう出揃ってしまい、わが家の庭も落ち着きを取り戻してきた。

この時期になってようやく出番が回ってきたのがこの雑草のホウチャクソウ。 
一時期、わが家の庭に所かまわずはびこって薮蚊の住処になっていた。 たまりかねたある時、間引き大作戦をおこなったのだが、今年もまたあちこちに顔を出し、もう直ぐ花が開きそうなまでに大きくなっている。 
この草も、花が咲くこの頃だけは愛される。
見ると近くにナルコユリも小さな花の蕾を付けていた。

2006年4月20日木曜日

咲き出したタツナミソウ

今日は朝から風が強く、雨が降ったり時折日が射したり、めまぐるしく天気が変わる荒れ模様の一日だった。
玄関脇の狭い植え込みで毎年薄紫の花を咲かせるタツナミソウを見るのが楽しみなことを思い出して覗いてみると、5cmくらいに育ってはいるが未だ蕾があるのかどうかも分からない。

何時ごろ咲き出すのだろう・・と思っていたら、今朝小さな鉢にこの花が咲いているのに気がついた!
鉢に植わったこの花は、日当たりの悪い玄関脇のより開花が早かったのかもしれない。 それにしても随分違うものだ!
一つ一つのこの花を見るといかにも地味である。 これが絨毯を敷いたように群れ咲く姿がたまらなく好きで、玄関脇にこの花の絨毯が出来るのが待ち遠しくなってきた。
奥の裏庭を覗いてみると、未だニリンソウが綺麗に咲いている。 ところどころにスズランの若葉も顔を出していた。
ほったらかしの狭い庭だが、勝手気ままに生えてくる草花がしばらくの間目を楽しませてくれそうだ。

2006年4月19日水曜日

昨日、田圃の畦道で新緑が霞んだような里山を眺めている時のことだった。 突然頭上で鳥のけたたましい鳴き声がしたので見上げると、キジバトが里山の方に一直線に飛んで行き、その後ろを大きな鳥が追っている。
鳩を追う鳥はカラスじゃないようだがもしや猛禽かも・・・と、とっさにカメラを向けてその鳥を探したがなかなかファインダーに入らない。

里山にすばやく逃げ込ん鳩を諦めて近くを旋回していたその鳥をようやく捉えて撮ったのがこの写真。
あいにく望遠レンズではなかったので、旋回しながら空高く飛び去るこの鳥を二度とカメラに納めることは出来なかった。 

後で鳥に詳しい友達に聞いたら、これはクマタカかもしれないとのことだった。 普段気がつかないが、身近に鷹がいるんだ!と初めて見たこの自然のドラマに感激してしまった。
(4月20日 : 友達から、この鳥はクマタカじゃなくてサシバらしいと訂正連絡がありました)

2006年4月18日火曜日

風土記の丘のフデリンドウ

今日は一段と気温が上がってもう初夏のような陽気だった。 
そろそろ房総風土記の丘フデリンドウが見ごろを迎えているかもしれないと、のどかな田園風景を眺めながら奥方と連れ立って行ってみた。
既に田植えの準備を始めた田圃もある。 樹木が芽吹き始めた周囲の里山の霞むような新緑が心地よい。
この時期になると毎年フデリンドウと会いたくなって訪れるの風土記の丘は、八重桜と萌えるような新緑で迎えてくれる。




早速、いつもフデリンドウが群生する古墳の周囲を覗いてみた。
 10cm程度のこの花、遠目には咲いているのかどうかよく分からないが、目を凝らして探してみるとあちこちに可愛い花が咲いていた。 踏みつけないように気をつけながら花を巡り歩いていると、一際一杯花を付けた株に出会った。
一つ二つと咲いてる株は無数にあり、色も濃いのや薄いのがいろいろある。 又大きな株を見つけた。





春たけなわのこの時期にフデリンドウに会うのが病み付きになって久しいが、この風土記の丘のように明るい里山が少ないわが町では滅多に出合うことが無いのがちょっと残念。 それでも今日はフデリンドウを堪能出来て幸せな気分。
そろそろ帰ろうか・・・とこの自然公園の外れに差し掛かった時、 一面紫の花で敷き詰められた情景に遭遇した。 見るとそれはムラサキケマンの群落、萌黄色の山を背景にしたこの花が印象的だった。

2006年4月17日月曜日

のどかだが忙しい春の一日

今朝は久しぶりに春らしい天気になった。 
こんな日はのんびり海でも眺めていたら気分良いだろうなあ・・・と思い、海でも見に行ってみようかと母親に声をかけた。

新緑が目に心地よい里山や、春の花に彩られた田舎の風景を眺めながら九十九里浜まで30kmのドライブ。 
片貝海岸に到着したのはちょうどお昼時、腹が減ったのでレストランへ直行。 人気の無い海岸近くのいわし料理店に入ってみると、意外にも何処から集まったのかお客で一杯なのには驚いた。

昼食を済ませ浜に行ってみると、未だ殆どの海の家がひっそりと静まりかえる九十九里浜は波の音だけが聞こえるのどかな海だった。



心地よい海風に吹かれて気分は爽快。 ただそれだけで満足して家路に着いた。

家に着いて玄関を入ろうとしたとき、裏庭の隅に群れるニリソウの花が目に入った。 表の方の花はもう終わりかけているのに、日陰のお陰で未だ元気に咲いている。
すぐ近くにイチリンソウの花も半ば開きかけている。 このイチリンソウ、植えて数年になるのにニリンソウのように増えてこない。 見るからに華奢で綺麗な花である。



そういえばシロヤマブキも咲き始めてたなあ・・と裏手に回ってみた。

この清楚な花も好きなので、毎年咲き始めると撮っている。 特にこの白い花と緑の若葉のコントラストがお気に入りなのだ。




ところで何時も気になるのは実があること。 「・・・実の一つだに無きぞ悲しき」という有名なあれは何なんだ?と思っていたが、これは雄しべが花弁に変化し、雌しべが退化してしまったヤエヤマブキのこと、ヤマブキやシロヤマブキの話ではないと言うことをつい最近知って合点がいったのだった。

庭のあちこちにはびこっているアマドコロが、どれも皆花をぶら下げている。 
ほんとに成長が早いんで驚いてしまう。 それにしても可愛い花だ!

2006年4月16日日曜日

霧雨降る庭に嬉しい花が!

昨日は久々に時折雲間から陽の光が射しこんだのだが、気温が一気に下がって冷たい風が吹き付けてた。 お陰で寒い寒いと言いながら意気地なく家に閉じ篭る一日だったが、今朝は起きてみみると昨日ほどは寒くない。 でも空はどんより曇って今日も散策日和ではなさそうだ。

昼過ぎ、霧雨が降る庭を眺めていたら好きな紫色のオダマキが咲いているのに気がついた。 昔山で出会ったミヤマオダマキに似たこの花が大好きで、早速カメラを取り出してプランターのサクラソウをバックに記念撮影することにした。
オダマキにはいろんな色の種類がある。 カナダのロッキーで出会った真っ赤なオダマキも印象に強いが、この紫の花の色が何ともいえず心地良くて好きである。
もう消えてしまったと思ってたヒトリシズカが、窓辺に置いてあるプランターのパンジーの脇に咲いてる!」と奥方のはしゃぐ声がした。
行って見ると確かに10cmにも満たない数個の小さなヒトリシズカがパンジーの脇で花を付けていた。 パンジーの陰で暗くて撮りにくい事この上なかったが、鉢を庭先に持ち出して記念撮影することにした。



なんでも、ヒトリシズカが植わってる鉢が寂しいので買ってきたパンジーを植えたのらしい。 そのことをすっかり忘れ、ヒトリシズカは消えてしまったと思い込んでたというからそそっかしい。

庭の花はちょっとの間に様子がどんどん変わって行く。 咲き出したクルメツツジを撮ったのは3日前だったのに、今日見るともうだいぶ咲き揃っていた。
モミジの新芽もだいぶ大きくなってもうモミジの葉だと分かるくらいだ。 花芽もしっかりしてきて今にも咲き出しそうである。

2006年4月14日金曜日

思わず絶句の大桜・・・

天気が良くなったら吉高の大桜の様子を見に行こうと待っていたが、天気はいっこうに良くならない。 そろそろ見ごろを迎えているに違いないと、今朝は曇って風があったがしびれをきらして見に行ってみた。
未だ見物客も少ない早朝の畑に行ってみると、こんもりと茂った大きな桜は、未だ赤みが強くて花の数は少なそうに見える。
近くに行ってみて驚いた! なんともう葉桜になっていて、その色で赤みが強くなっていたのだ。 
確か先週火曜日に様子を見に来た時は未だ固い蕾で、地元の農家の人たちも「見ごろになるのはあと10日ぐらいだねえ」と言っていたのだが・・・。

大きな桜の樹の周りを歩いてゆくと、畑に散った花びらが吹き溜まっていた。 雨が続いて葉の成長が早まったのと先日の豪雨と風で花が早く散ってしまったのかもしれない。
間近に下がった大きな枝先を見てみると、花よりも大きく育った葉の方が目立つ。
見ると、巨大な幹の窪みに散った花びらが滝を流れ落ちる水のように見えていた。





それにしても今年はソメイヨシノが早くから咲きだして今週まで咲き続けたのには驚いたが、例年ならソメイヨシノが咲き終わってからゆっくり咲き出すこの山桜がこんなに早く咲いてしまうとは予想だにしていなかった。

2006年4月13日木曜日

霧の朝

今朝窓を開けると、50m先がぼんやりするほどなま暖かい霧が立ち込めていてびっくり。 
その内晴れてくるのかと思ったが、霧は次第に薄れてきたものの厚い雲が空を覆って、時折霧雨の降る薄暗い一日になってしまった。
このところの雨と暖かい陽気でいろんな花がどんどん咲き出してしまうんじゃないかなあ・・と庭を見回すと、

先日まで米粒みたいに小さかったモミジの樹の新芽がかなり大きくなっている。 もしかすると赤っぽいのは花芽かもしれない。
二十数年前に越してきて以来毎年花を咲かせ続けているクルメツツジが、今年もまた可愛い花を咲かせ始めた。 狭い庭のせいで大きくなるたびに刈り込まれてしまうのだが、不平も言わずに咲き続けるこの花がけなげに思えて愛着がある。

裏の方を覗いてみると、ついこの前、可愛い筆の穂先のような新芽が出てきて喜んだばかりのアマドコロがもう花を付けているではないか!
なんて成長が早いんだろう! 一雨ごとにぐんぐん大きくなって来るようでほんとにびっくりしてしまう。

2006年4月12日水曜日

散り積もる花びら

昨日の夜から凄い風雨になった。 雨戸に打ち付ける雨の音で目が覚めるほど。

これで今年の桜の季節も長かったソメイヨシノの第一幕が下り、近くの公園前の道路には散った花びらが積もっていた。

次は八重桜と山桜の番だ。