2009年5月9日土曜日

房総のトキソウ

今日は一転、真夏のような強い日差しの一日、 トキソウがこの時期の花だったことを思い出し、久しぶりに成東の「食虫植物群落地」を訪れた。
田植えが終わったばかりののどかな田園をドライブして成東に到着すると、 湿原近くの田圃脇に小さなレンゲ畑を見つけた。最近レンゲの花を見ることがほとんどなくなったので早速記念撮影。
オオヨシキリの鳴き声が響き渡る国の天然記念物第一号の湿原に到着。 
湿原を渡る爽やかな風が池塘のチガヤを煌かせていた。
管理棟で記帳を済ませ湿原に入ると、最初に眼に飛び込んできたのはこのハルリンドウだ! もう遅いかと思っていたので嬉しかった。
木道を進むと遂にトキソウの姿が現れた! この花が咲き出しているはず・・・と思ってはいたが、姿を見てほっとする。
湿原を見回すとあちこちにこのトキソウの可愛い花が咲いている!
耳を澄ますとヒバリの鳴き声が聞こえる。 姿は見えないが甲高いセッカの鳴き声も聞こえている。
今年は何時に無くこの花の姿が多いんじゃないかなあ・・・と感激。 
この湿原でトキソウに出会えることが分かってから毎年のように会いに来ているが、その度に昔みちのくの山で初めて出会った時の感動が蘇る。
トキソウとともにあるのは食虫植物のイシモチソウ。 この湿原では様々な高山植物に出会えて楽しいことこの上ない。 
高山の環境に似た冷たい地下水が湧き出す湿原・・・と分かってはいても、なんで房総のこんな温暖な気候の平地に高山植物が??・・と毎回のように不思議な気分になってしまう。