2009年4月18日土曜日

本佐倉城址の里山散歩

昨日からどんより雲って今にも降りそうな天気で気温も下がってうすら寒かったが、今日の午後になって薄日が射し出し幾分暖かくなったので本佐倉城址方面へ散歩に出る。 
途中の草原でこのノヂシャの群落に出会った。 オランダでサラダ用に栽培されているというオミナエシ科ノヂシャ属のこの植物、日本には長崎で栽培されたのが野生化して全国に広がったのだそうだ。
旧成田街道を横切って本佐倉城址手前の田圃に降りる。 田圃はいよいよ田植えの準備に入ったようだ。
ここでも道端にはナガミヒナゲシが咲いている。
千葉氏の家紋、月星紋をあしらった盾が並ぶ人気の無い本佐倉城址を登って行く。
側らの斜面に見慣れぬ野草が生えている! 葉がアマドコロのような形だが変わった模様が入っている。 ぶら下がった花の蕾はナルコユリの花に良く似てる。 これは一体何だろう?・・・とあれこれ図鑑を探しても見つけることが出来なかった。 こうなると気になって仕方がなくなってくるのだが・・・・。
更に上ってゆくと城址の上部は菜の花畑、 なんとものどかで心地良い雰囲気だ!
空堀の中に降りて樹林の中を歩く。 しばらく歩くと北側が明るく開けた場所に出る。 物見の跡だ。 辺りを見回すとそこはチゴユリの群落地になっていた!
我が家の庭のチゴユリも株数が増えていたが、もしかすると今年はこの花の当たり年かもしれない・・・と思う。 背丈が10-15cmの小さな姿の割りに大きくて可愛い花を咲かせている・・・と感心する。
山の小径を歩いていると傍らの薮に薄紫の花がびっしり付いているのが目に入った。 それはアケビの花なのだ! こんなにまとまって咲いているのは珍しい。
陽の当らぬ北側の山の斜面に点々と咲く小さな白い花を見つけた。 7mm前後のその花はキキョウ科のタニギキョウ。 すっかり忘れていたが、もうこの花が咲く時期だったんだ!・・・と懐かしくなる。
草むらの中に4cm近くもあるキイチゴの花が咲いている! よく見かけるモミジイチゴの花は下向きにぶら下がってるのにこの花は上向き、何だろうと調べたら「クサイチゴ」と言う種類と分かった。 草むらに這うように咲くのでこの名が付いたらしい。
今日は懐かしい花や珍しい花に出会って良い散歩だった!・・と気分を良くして帰りかけた時、頭上の樹の枝に白いブラシのような花が咲いていることに気がつき、 あっ、 ウワミズザクラが咲いている!・・・と思わず声をあげてしまった。 もうこの花が咲く時期か・・・と辺りの山を見回してみると、確かにあっちにもこっちにもこの花が咲いていた。 この辺りの里山にはこの樹が結構多いのだ。