今朝窓を開けると、明るい陽射しが眩しかった。 だが喜んだのもつかの間、その内雲が広がって期待外れの天気になってしまった。 満開の桜を青空の下で眺めたいのに・・・自然は思うように行かぬのが当たり前だがやっぱり残念。
ヤシオツツジやハナカイドウが満開の今が一番の庭を見ていたら、
ふと小さなモミジの樹が生えていることに気がついた。 何時頃生えてきたのか・・・、未だ脇に咲くスミレと同じくらいの背丈なのだ!
近くに黄色い蕾を付けた草もある。 ハハコグサだ! この草、草むしりしてるときに抜こうと思ったが、どんな花が咲くか見てからにしようと残しておいたもの。 草は花が咲いてみないと何の草だか分からぬものだから・・。
何かないかと裏手に回って見たら、フタリシズカの芽が大きく育っていた。 この草、出始めは小筆の穂先のように可愛いのだが、花が咲く頃はけたたましくなるので興ざめ。 大好きなヒトリシズカのほうは何時の間にか消えてしまって寂しい限り。
近くでアマドコロの新芽が育っている! このほのかに紅を差したような優雅な姿を見るのは嬉しい限り。 山菜としても食べられるらしいが、未だかって食したことは無い。
我が家は昔山だった所を切り開いて造成された住宅街にあるせいか、移り住んだ当初から山野草が勝手に出てきて山野草好きの住人を楽しませてくれたのだが、このところチゴユリの姿を見かけなくなった。 去年は確か一輪だけ片隅で見かけたと思うのだが・・・と探しても見つからなかった。
ふとモミジの樹を見たら、小さな可愛い葉が枝先に一杯出始めていた。 近くで良く見ると、なんともう小さな赤い蕾も付けているではないか!
午後から天気が崩れるとの予報だったが、昼前になっても未だ空は幾分明るい。
先週は所用が重なって見に行くことが出来なかった近くの里山のカタクリのことを思い出し、今から行っても姿を見る事は叶わぬに違いないとは思ったがともかく見に行ってみることにした。
谷津田の奥の山際に下りてみると、
今日は気温が下がって寒いのでどれも花を閉じてはいたがなんと未だあちこちにピンクの花がある! よく見ると花びらの先が薄茶色に枯れ始めているのものが多いのだが、この時期まで花があること自体珍しい。
いつもならカタクリの花が終わる頃に咲き出すジロボウエンゴサクが、あたり一面に咲いている。
斜面には傘を広げ始めたヤブレガサも姿を現していた。
斜面に目を凝らしながら歩いていると、イカリソウの花を発見! この花がカタクリと一緒の時期に咲いているのに遭遇したのは始めてだ!
今年はほんとに変な年だと思いながら戻りかけたとき、山際に白い花をぶら下げた小さな木を発見!
見るとそれはモミジイチゴだった。 初夏の里山ではお馴染みのこの木苺、こんな時期に出会うのは初めてのような気がする。