わが家のTVはちょっと古いがインターネットに接続できることを最近知った。 TVの裏側を覗くと確かにLANポートが付いていたのだ。
そうと知ったらインターネットに接続して画面に表示させてみなくては気が済まない性分。
早速考えてみたが、ルーターを兼ねた光回線終端装置から離れた所にあるTVをLANケーブルで繋ぐのは見苦しくて避けたいので、設定が苦手で嫌いだが、すっきりと無線LANで繋ぐしかない!・・と意を決した。
そこでいろいろ調べてみると、USB接続の無線LANの子機(アダプター、コンバーター)はいろいろ売られているが、LANポートに接続できるのは意外に見つからなかった。 そういえば最近のTVやゲーム機器にはUSBコネクターが付いているのが普通らしいから当然かもしれない。
それでもやっと見つけたのがプラネックスコミュニケーションズ(株)のMZK-SC300DというLANポートに着けられる機種。
宣伝文句には「LANポートを搭載したネットワーク対応機器をつなげるだけで簡単にWi-Fi化することができるシンプルなコンバータです。 デジタル家電やゲーム機など、LANポートを搭載したネットワーク対応機器を本製品のLANポートにつなげるだけで、ソフトウェアのインストールなど面倒な設定をすることなく簡単にWi-Fi化できます。」 「本体にWPSボタンを搭載し、WPS対応機器との接続設定をワンタッチで行う事ができます。初めて無線LANの設定をする方でも簡単に接続する事ができます」と書いてあるので上手くゆけば儲けもの・・・と早速購入し、この簡単な設定を試みてみた。
まず親機のルーターについているボタンを押し、次にこのコンバータのボタンを押してしばらくすると、親機のスピーカーから「設定に失敗しました 再度設定してください!」とのアナウンス。
何回やっても同じ結果だったが、これは以前にもノートパソコンやiPadで何度か経験していることなので想定内のこと、「やっぱりだめか!」と思いながら取説を読み直すことにしたが、それにしても、各社の無線LAN機器の宣伝には「ボタン一つで簡単設定!」と必ず書いてあるわりには、今までこのボタン一つで設定出来たためしが無いのはどういう訳か!・・・と不思議でならない。
「ボタン一つで簡単設定出来ることも稀にあります」とでも書くべきではないのかなあ・・・等とぼやいてしまった。
それはともかく、次に試みたのは取説にある「手動設定」、無線子機の存在を親機に認識させる設定をパソコンで行うもののようで、パソコンで検出された接続先ID(SSID)のリストの中から親機ルーターのIDを選定し、その暗号化キー(暗証番号)とその形式等を入力して設定完了、 早速TVに接続してTVのリモコンでインターネット接続を試みると、TV画面に「DNSが設定されていません」というエラーメッセージが出て何も表示されずがっくり。
遂に手詰まり状態に陥ってしまったので仕方なくメーカーのサポートにメールしたところ、コンバータのLANセットアップの段階で自動となっていたDHCPモードを無効にせよ とのこと。どういう意味なのか分からなかったがどうやらIPアドレスの自動取得機能を無効にして手動設定を維持するためらしい。 これでOKかな・・とコンバータをTVに繋いでインターネット接続を試みたのだが結果はまたもや「DNSが設定されていません」というエラーメッセージ。
これにはさすがに参ったなあ・・と再度取説を見てみると、「困ったときは」という欄に「インターネットにつながらない」場合の対処法が出ていた。
そこには「ネットワーク機器側(Xbox 360など)のIPアドレスの設定内容(自動取得または固定設定)を確認してください。 固定設定にしている時は、無線LANルータ側のネットワークに合ったIPアドレスを設定する必要があります。」 と書いてあるのだが、ネットワーク機器のコンバータの設定は手動設定の段階で設定しているし、他に何をどうしろと言っているのか全く理解できない。
そんな時、ふと「ネットワーク機器側(Xbox 360など)のIPアドレス」ってことはTVにIPアドレスが設定されているということかな?・・・と思いつき、TVの取説のインターネット接続の項を見てみると、そこにはLAN設定や設定を変更する手順が書いてあり、設定内容を確認してみるとなるほどIPアドレスとかネットマスク、ゲートウエー、DNS等が設定されていた。
この数値はルーター側の設定とは違った数値になっているからこれをルータ側の設定に合わせれば良いのかも・・と手順を追って変更してみると、なんとインターネット画面が表示されるようになったのだ!
ほっと胸をなでおろしたが、それにしても無線LANっていうのはほんとに難しい。 その仕組みが分かっていないからなおさらなのだが、機器メーカー各社のホームページを探してみても、素人が理解できるような分かりやすい説明を見つけることが出来なかったのがちょっと残念なことだった。