ヤマブキの花を見るたびに 中学時代の優しい女の先生の顔を思い出す。 その先生が物語ってくれた大田道灌の逸話の中の 「七重八重 花は咲けどもヤマブキの 実の一つだに 無きぞ悲しき」 という有名な詩を思い出すからだ。
春先に我が家の裏にシロヤマブキの花が咲いて久しいが、ふと見るとそのヤマブキの花の跡に4つの綺麗なコーヒー色の種が付いていた。
冬になると葉の落ちた裸のヤマブキの樹に真っ黒な種が付いているのだが、この時期の種がこんな色とは知らなかった。
ヤマブキには種が付く。 でも確かに実のようなものは未だ見たことが無い。