今日は秋の風吹く心地よい日和、朝から田園散策に飛び出した。
休耕田に群生するセイタカアワダチソウがもう黄ばみかけた谷津田の縁を往く。
マムシを心配しながら夏草の生い茂った小径を歩いていると「アキノノゲシ」があちこちで目に入る。
片側の山際に生える「ダンドボロギク」はどれも白い綿毛を付けていて、陽光に眩しく輝いている。
変な名の菊だなあ・・と長いこと思っていたが、北アメリカ原産のこの帰化植物が愛知県の段戸山で発見されたことに由来することを最近になって知った。
あちこちに生えているお馴染みの「イヌタデ」をよく見ると、小さな花を咲かせているようだ。 マクロレンズで覗いてみると確かに小さな可愛い花がところどころほころびているのが見えて嬉しくなる。
田圃際の水の枯れた用水路で「ヒレタゴボウ」が咲いていた。 これから初冬近くまでよく見かけるこの花、別名「アメリカミズキンバイ」と言ってこれも又北アメリカ原産の帰化植物。
在来種の「ミズキンバイ」は・・というと、残念ながら未だお目にかかったことが無い。帰化植物のために何処かに追いやられてしまったのだろうか・・・。
「ミゾソバ」は咲き出しただろうか・・と気になっていた群生地はちらほら咲き始めていた。 可愛いこの花を眺めるのが好きなのだが、老眼にはちと小さすぎる。 マクロで撮って大きな画面で楽しむしかないのだが、それにしてもこの花は何時見てもほんとに可愛い。
谷津田の奥の里山の縁に出る。
もしかしてトリカブトが咲いてないかなあ・・・と目を凝らして歩いていたら先ず蕾を見つけた。 蕾が在るなら咲いてるのも見つかるかも・・・と期待が高まる。
そしてすぐさまこの「ヤマトリカブト」が咲いているのを見つけた! 毎年のことだが最初に出会った時は思わす興奮してしまう。
トリカブトが咲いてるなら「オオバショウマ」も咲いてるかも・・と探してみると予想通り見つかった。 でも咲いているのはほんの一部、未だ蕾の状態のものが多かった。
足元に小さな黄色い花を付けた花穂が目に入る。 危なく踏みつけそうになったこの花は「キンミズヒキ」だ。 この小径がこの花で一杯になるのも遠くないかも・・。
この時期の里山の縁で一番目立つのはこの「キバナアキギリ」だ。 湿気を帯びた山際の樹陰には決まっこの花が群生している。
小径の行き止まりまで来た。 山から染み出る水で湿地のようになっている。
ふと足元に小さな可愛い花を見つけた。 こんな所で何だろう?・・と覗き込んでみるとそれは「イボクサ」だった。
どこかの谷津田で出会ったのは何年前だろう・・。 久しぶりに対面して嬉しかった。
この草、葉の汁をつけるといぼが取れるというがほんとかいな・・。