今日は小春日和の穏やかな陽気、風邪の具合も幾分治まって気分が良かったので未だ緑主体だがところどころに秋の色の木の葉が見えるようになってきた近くの里山を歩いてみることにした。
里山の雑木に茶色に黄葉した大きな葉の弦が絡まっているのが眼に入った。 どうやらヤマブドウのよだ。 見ると小さな紫の実が生っている!
里山の縁に柔らかい西日が射している。 もうこんなに陽が傾いているとは・・・と時計を見ると3時を指していた。 この時期、陽が落ちるのがずいぶん早く感じるようになったものだ・・と改めて時の流れの速さを実感する。
今度は三角形の黄色い葉の弦が雑木に絡まっているのに出会った。 ヤマノイモだ。 見ると珠芽(むかご)も生っている。 昔子供のころ、このムカゴを採ってきて炒って食べたことを思い出し懐かしい。
ふと足元の草むらに見慣れぬ実を一杯つけた草、これは何だろう・・と見てみると、ザラザラとしたトゲだらけの茎にハート型の小さな葉がついているこの草はアカネだと分かった。
そういえば花が咲いてるところは見たことあるがこんな実が生るとは知らなかった。 これは新発見、出会えて良かった。
陽がだいぶ傾いてきて写真を撮るには都合が悪くなってきた。 ISO感度を一段上げて撮ることにする。
脇の斜面に目を凝らして歩いていたら小さな薄紫の実を発見。 これはムラサキシキブだ。 クマツヅラ科のこの樹はこの辺りの里山ではよく出会うのだが、この実はもう時期が遅くてあまり見かけない。 この実をどんな鳥が好んで食べるのだろうか・・。
だいぶ陽が落ちてきたので急いで戻ることにした。
夕日が当たらぬ日陰の里山の縁に差し掛かったとき、真っ赤な小さな実を付けた樹が目に入った。 カマツカの実だ!と早速撮ろうと思ったがあまりに暗い。 感度を更にISO1600にUPして記念撮影。 この樹はバラ科、初夏に小さな白い花が寄り集まって咲く姿が好きなのだが、秋この赤い実に会ふのも楽しみである。