2007年7月20日金曜日

成東湿原の花々

朝窓を開けると久しぶりに空が眩しい。 今日こそは成東の食虫植物群落地の湿原に行ってみようとコオニユリやモウセンゴケの花に会いたい一心で身支度整えて家を飛び出した。
途中今満開の合歓の花を眺めながら湿原に到着、歩き出して先ず目に入ったのはヌマトラノオの白い花だった。
行く手のコガマが茂る湿原にはオレンジ色の花が見える。 お目当てのコオニユリの花だ! 未だかも・・と心配していたが咲いていて嬉しくなる。
湿原の柵際にちょっと見慣れぬ花を見つけた。 カキドオシかな・・と思ったが葉が違うだけでなく季節も全く違うので何だろうと辺りを見回した。 すると近くで「ヒメナミキ」と書いた札を見つけた。  そういえばこの名には見覚えある! 何年か前に撮った記憶が蘇ってきた。
コオニユリに会いたかった! 近くでじっくり見てみたい・・と咲き誇るこの花を巡って歩く。 この花を見ると高山に咲くクルマユリを思い出して何とも懐かしい気分になる。
そういえばここにはオニユリもあるはず・・と探してみるとやっぱり以前見た場所に咲いていた。 花だけ見るとコオニユリとの区別はつきにくいのだが、茎の色の違いや葉の付け根に黒いむかごがあるので分かる。

管理棟で記帳して湿原の中の木道を行く。 
今の時期、モウセンゴケやコモウセンゴケの花が咲いているかもしれない・・と目を凝らすがなかなか見つからない。
何やらピンク掛かった数ミリの花を見つけたが木道からちょっと遠くて撮りにくい。 何とかマクロで撮ってみたが、この花は「ホザキノミミカキグサ」だった。
更に木道を行くと、今度は白い花を見つけた! この花はどうやら「モウセンゴケ」のようだ。 やっぱり咲いていた!と嬉しくなるが、小さ過ぎて木道の上から撮るのは一苦労。
ピンクの花も見つけた。 これが「コモウセンゴケ」だ! 九十九里浜に近いこんな暖地の湿原にモウセンゴケが生育してるなんて・・、初めて知ったときはほんとに驚いたものだ。
目を凝らして歩いてゆくと小さなピンクの花があちこちで目に入る。 さすがに国指定天然記念物第一号の食虫植物群落地だけのことはあるなあ・・・と感心しながら歩いていたら「ノハナショウブ」が咲いていた。
今日は珍しく時折陽が射して湿原は暑かった。  額の汗をぬぐって帰ろうとした時、アザミの花に綺麗な蝶が飛んできた。 見るとそれは「ヒメアカタテハ」だった。