このところ穏やかな秋日和が続いていたが明日からは天気が崩れるとの予報、今日を逃がすとしばらく秋を味わえなくなるのでは・・・と、家に閉じ篭りっぱなしのお袋を連れて静けさを取り戻した九十九里浜を南下して大原へと向った。
穏やかな九十九里の広々とした浜辺に立って沖を眺めると、 のどかに漁をする漁船の姿が点々と見えていた。
延々と続く浜辺の道を行くと、あちこちに白い「ユッカ」の花が咲いていた。 町の公園や大きな家の庭で見かけることがあるこの花、何故浜辺に多いんだろうなあ・・と不思議に思って調べてみた。 そしたらなんとこの花は北米南部原産の植物で、明治中期に渡来しあちこちに植えられたのだという。 と言うことは、昔この浜辺一帯に観賞用に植えられたのが未だ所々で生き続けているということか・・・。 ちなみに図鑑には「ユッカ」ではなく「アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」と言う名で載っていた。
一ノ宮の町に入る手前の入り江に白いブイが一杯並んでいる。 いつもここを通るたびに「あのブイは何なんだろう?」と気になっていた。 一度写真に撮りたいと思うのだが有料道路の途中では車も停められない。 パーキングエリアの売店で聞けば分かるかも・・と思い立ち、聞いてみたらあれは青海苔の養殖場だとのことだった。 売店の2階に行ってみると、あのブイの群れが遠くの橋の向こうに固まって見えていた。
有料道路の終点を出て夏場はサーファーの若者で溢れる一ノ宮の街並みを通過。 南房総方面への国道に入って更に南下し太東海岸に着いた。
ここも夏場は若いサーファーで溢れるのだが、さすがにこの時期は静かな秋のたたずまいになっていた。
この時期でも未だサーフィンを楽しむ太東岬海岸の南側は伊勢海老漁の盛んな太東岬漁港。 昼間の漁港は秋の陽光を浴びてのんびりした雰囲気だ。
ここを後にして正午前に大原に到着。 こうして遠路ここまでやって来たのは年に一度の親孝行、お袋の好物の伊勢海老料理がお目当だった。