やっとお日様が顔を出した。 でも冷たい北風が次第に強くなって寒いことこの上なかった。 友達から梅の便りを貰って以来早く会いに行きたいと思っていたので未だ風の弱かった午前中に佐倉城址公園に行ってみた。
公園裏手の一番大きな梅林に行ってみるとどの樹も未だ固い蕾をつけているばかり、 それでも一輪の白梅に嬉しくなってシャッターを切る。 だが便りにあったのはどうやらここではなさそうだ。
広い城址の何処に梅の樹があったかとっさには思い当たらず、ともかく歩いてみることにした。
外堀の林の中にあったかも・・と城址の外周を巡る遊歩道を歩く。 でも考えてみると今頃咲くのは日当たりの良い場所に違いないからここでは無さそう・・と先を急ぐ。
ふと行く手の道端から小鳥が飛立ち茂みに隠れた。 そーっと近づいて茂みに目を凝らすと小鳥の姿、暗くて写真はぶれてはいたがこの鳥は「アオジ」だ。
城址の外周を一回りして「国立歴史民族博物館」前の公園入り口に出た。 梅の樹は何処にあったかなあ・・と考えながら辺りを見回していたら、博物館の裏手の方に薄くピンクに染まった樹があるのが目に入った。
あれだ! と叫んで飛んで行く。 なるほど、近くに行ってみるとこんな時期なのに結構花が咲いていた。 今年最初の春の使者に対面だ!
梅の樹の枝が強い風に揺れるのも構わず嬉しくなって花の一つ一つをカメラに納める。 やっぱりこの時期に出会う花には感動する。
この時期、未だ大半の梅の樹の蕾は固くて小さいが、数週間後には一斉に爆発するのだ。 花を巡ってメジロが飛び交い、あたり一面に梅の香が漂う春の到来が待ち遠しい。