このところ毎日のように入道雲が湧き上がり、時折にわか雨が降ったりして蒸し暑い日が続いている。
この暑さにすっかりうだっていたが、ふと8月も終わりに近いことに気がついて、里山のヤブミョウガも終わりに近くなっているかもしれない・・・と急に気になりだした。
さっそく暑さを覚悟で既に稲が重そうに穂を垂れているこの谷津田の奥の「西井戸の里」の里山に行ってみた。
昔山から水が湧き出ていたことから「西井戸」と呼ばれているこの地の里山、里山保存ボランティアの手で綺麗に手入れされてすっかり明るい森のなっている。 見ると今年も林の中一面にあのヤブミョウガは咲いていた。
木漏れ日の中で一面に咲く白い花をみるといかにも涼しげである。
でもよく見ると予想通りもう盛りを過ぎようとしていて、既に綺麗な瑠璃色の実になっているものもある。 今日見に来たのは正解だったようだ。
したたり落ちる汗を拭きながらしばし眺めていたのだが、残暑厳しいこの時期に咲くこの花、見に来るのもなかなか勇気が要る。
帰り際、谷津田の対岸、戦国時代の城跡の近くの廃寺跡に立つ大きな百日紅を眺めてみた。 この樹、樹齢何年だか分からぬが、おそらく戦国時代からここに立ち続けているのでは・・といつものように想像をめぐらす。
今年は花の数が少ないようだ。