昨日、隣村の吉高の大桜が満開になったという話を聞いた。 例年ソメイヨシノが散って1週間後位に見ごろを迎えるこの桜、今年はどうしたことかほぼ同時に満開になってしまったようだ。 予報では天気は崩れると言っていたので今年は見損なったかなあ・・と思っていたのだが、雨の上がった朝方、空を見ると雲の隙間から幾分陽が射して込んでいる。 この天気なら・・と急いで見に行ってみることにした。
途中干拓田を抜けて印旛村に差し掛かった時、道路脇の桜が広がった青空の下で未だ綺麗に咲いていた。 この天気なら・・・と大桜にも期待が高まった。
薄暗い里の山径を抜けて大桜のもとへ着くころには又空は雲で覆われていてがっかり。
それでも車を降りて入道雲のように盛り上がる桜の姿を目に浮かべながら畑中の径を行く。
姿が見えるはずの場所にきて目を凝らしたが、あの薄いピンクの色が目に入らない! よく見るとこの大桜、既に赤茶色に染まっているではないか!
望遠レンズを通して見てみると、なるほど、この巨木はもう既に葉桜になっていた。
レンズを動かしてみたら、見学に来た小学生らしい子供たちが見える。
こんなに早く、しかもソメイヨシノと同じ時期に咲いてしまうなんて全くもって想定外のこと、
周囲の草むらには、もう既に初夏の野草のムラサキケマンが咲き誇っていた。