2007年6月20日水曜日

里山の野草達

今日も梅雨に入ったとは思えないほどかんかん照りの真夏日になった。 数日前にオカトラノオの花を目にしたこともあり、今日は思い切って房総風土記の丘を歩いてみることにした。
緑したたる風土記の丘の木漏れ日の林に入ると、そこは思いのほか爽やか風が流れて心地よい。 気を良くして歩いていると、道端の潅木に小さなピンクの可愛い花がかたまって咲いているのが目に入った。

ムラサキシキブの花だ!  久しぶりにこの花に出会って嬉しい限り。 例年この時期は雨が多いし、晴れても暑さに慣れてないので滅多に出歩くことが無いからこの花に出会うことは珍しい。
ウグイスやホトトギスの鳴き声を聞きながら林の中を歩いていると、お目当てのオカトラノオの群生地に出た。 この季節になると、樹陰に咲くこの花の姿を見たくなる。 地味なのに、何処と無く惹かれるのは何故だろう・・・。

明るい草原に出た。 さすがに暑い!
見るとそこここにウツボグサが群れて咲いていた。 そういえば昔花が終わった後の種を少しばかり頂いたのがこの場所だったことを思い出す。 お陰で鉢に蒔いた種が育って毎年のように我が家の庭で咲いている。

草原の奥に橙色の花が眩しく咲いているのを見つけた。 
草を掻き分け行ってみるとそれはノカンゾウの花だった。 この花を見ると、「いよいよ夏が来る!」と実感して汗が噴出してくる。




日向の草原はさすがにむせ返るように暑い。 早いとこ木陰に退散しよう行きかけたとき、珍しい花が目に入った。
このクララの花だ!
背丈1m近いこの草、別に綺麗でも可愛いわけでもないのだが、もう10年以上も前に始めて出会って以来の対面なのだ。 
マメ科クララ属のこの花、西洋種のような名前だが実は「眩草(くらみくさ)」というのが縮まってクララとなったという。 なんでもその根が目が眩むほど苦いことによるというから面白い。