4日(日曜日)から6日(火曜日)迄、思い切って家内と二人で四国に行ってきた。
50年くらい前に剣山登山に徳島を訪れたことはあるのだが、それ以外の場所は訪れたことが無く、未だ若干空きがあるという新幹線利用のツアーに申し込み、道後温泉や四万十川、土佐の桂浜、祖谷のかずら橋と金毘羅さんを巡って来た。
12月4日(日曜日)
東京駅を「のぞみ19号」で9時10分に出発し、天気が下り坂と予報が出ていた福山へ向かった。
これは富士川の鉄橋からの車窓の眺めをiPhoneで撮ったもの!
この辺りは未だ天気は良かったが、予報通り福山で降りてバスに乗り換え車窓の景色を期待していた「しまなみ海道」を往く頃は雨とガス!
夕暮れ時の4時ごろ、薄暗くなってきた道後温泉に到着すると、 雨は止んでiPhone片手に散策に出かけた。
観光客で賑う道後商店街のアーケード!
「坊ちゃん」と名の付くお土産の多いこと!
アーケードの先に
あの有名な「道後温泉本館」が有った!
屋根上に時を告げるあの太鼓が見える!
からくり時計が作動する時間が迫っていることに気付き、アーケードを引き返して市内電車の道後温泉駅前に急いだ。
からくり時計が動き出すところに間に合った!
上下3段のユーモラスなからくりが面白かった!
これは駅前に展示してあった当時の「坊ちゃん列車」! 今でも日中は1時間に一本位走らせているそうだ。
12月5日(月曜日)
この日は道後を出た後、白壁と木蝋が有名という山間の内子町を見て、四万十川で屋形船に乗り、更に高知市の桂浜を見物する長旅だった。
早朝出発したバスが道後公園(湯築城址)の脇を通過する頃、天気の回復を予感させる空が見えた!
やがてバスは町を離れ、
車窓からちらっと見えたこの伊予灘もつかの間。
辺りが霧に包まれたこんな山の中をひた走る。
やがて山間の盆地にある内子町に到着。 あの有名な「肱川嵐」はこの盆地に溜まった霧が流れ下って引き起こすのだと初めて知って感動。
内子町に着いて直ぐ白壁の家並を散策。
かって木蝋で財をなした豪邸!
霧が晴れてきて青空が見えてきた!
ここを後に宇和海の海岸から四万十川へ向かう。
様々な魚の養殖が盛んな宇和海の車窓の眺め!
おびただしい数の生け簀の浮き玉が見える!
昼過ぎ、四国一の長河と言われる四万十川にやって来た!
吉野川の方が長いと思っていたが、激しく蛇行しているので延ばすと一番長くなるのだそうだ。
早速屋形船に乗りクルーズ開始すると、遠くに沈下橋が見えてきた!
流れが緩やかで蛇行が多いのは上流と下流の高低差が少ないことに起因するらしい。
ダムが無いのもそのせいで、魚類の絶好の生息地だということが良く分かる。
ここを後にして高知市に着いたのは夕方5時近く、暗くなりかけた桂浜を散策した。
桂浜の景色!
松林のある庭園のような綺麗な浜だったとは予想外!
そんな庭園のような浜に竜馬の銅像が立っていたことも、その大きさも予想外だった!
12月6日(火曜日)
この旅最後のこの日も天気はまあまあ、山中を走って大歩危・小歩危地区の祖谷のかずら橋へ行き、金毘羅さん参詣の後、瀬戸大橋を渡って新幹線乗り場の岡山駅に向かった。
これがかずら橋!
一瞬、昔から想像していたのより低い場所で短い・・・と思った。 もっともこれは観光用、この地域には幾つもあったかずら橋が今は殆ど無くなっているというから昔のイメージの橋はもう見ることはできないのかも・・・。
それにしても金属ワイヤーで補強されている脇のかずらにしがみつきながら渡る恰好が可笑しかった。
四国がこんなに険しい山ばかりだとは!・・と感嘆。
そこを後にして次に向かったのは金毘羅さん。
こんな門前町が上まで続くんだ・・・と思っていたが、
両脇の土産店はこの365段の大門手前が最後だった。
門を潜るといよいよ神域に入ってきた感じ!
ちょっと心配だった785段の階段を大汗をかいて登りきり参拝を済ませる。
讃岐富士や瀬戸大橋を望むそこからの眺めが絶景だった!
よく見ると富士山の形をした大小の山が幾つも見えるのには驚いた!
「こんな急な階段をよくもまあ登って来たものだ!」と、 下りる階段の上に立って感嘆。
帰りは途中から階段のないモミジが綺麗な裏参道を下ってバスに戻り岡山駅に向かった。
途中、瀬戸大橋を渡る車窓の景色が綺麗だった!
ダイナミックな橋の支柱やワイヤーに感嘆!
こんな車窓の景色に名残を惜しむ間もなくバスは対岸の本州に入って行った。
岡山駅に6時ごろ到着、のぞみ52号で東京に着いたのは10時10分前だった。
これまで想像していた四国のイメージは随分違ってどこに行っても山ばかり、山を抜けたら海なのだ。
歩いて巡る四国巡礼の旅はさぞ厳しかろう・・とよく分かった旅でもあった。
(カメラ:X-T1)
(レンズ : XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS)