2007年4月21日土曜日

新緑の城跡

今日は強い南風が吹き込んで一気に初夏の陽気に戻った。 こうころころ変わられては体がついてゆくのが容易でない。
それでも久しぶりに本佐倉城址へ散策に出掛けた。
この前行ったのは未だ冬枯れの1月末、城跡は一変して新緑に埋まっていた。 





竹や雑木で覆われていた城跡は、だいぶ手入れされて輪郭が分かるようになってきた。 城跡の復元工事の坂道を行くと、群生しているハコベのような小さな花が目に入る。
花はハコベに良く似ているが葉はそれよりも小さくて可愛い。 調べてみたらこれはノミノフスマだった! 




新緑が芽吹いた樹木に覆われた空堀跡を行くと、
普通のナルコユリに混じって、まるでユキザサのように葉が広いのが生えていた。 葉の裏を覗いてみると、ナルコユリそっくりの花が二列に並んで下がっている。 帰って調べてみたらミヤマナルコユリというものだった。 山地の樹陰に普通に見られると書いてあったが、これは初めての対面だ!

空堀の奥の樹陰で小さな白い花の固まりを付けた野草が群生していた。 この時期にこんな場所で咲く花はセントウソウぐらいしか思い浮かばない。
同行した方が「これはツルカノコソウ!」と教えてくれた。 ツルカノコソウという植物には馴染みが無いので後で調べたら、セントウソウと同じ時期に咲くとある。 可愛い花のアップを見ると確かにそれに違いない!
見晴らしの良い「物見跡」に出るとそこにはチゴユリが群生していた。 チゴユリというとどれも下向きに咲いて撮りにくいのだが、ここのチゴユリはどういうわけかどれも横を向いていて嬉しい限りだった。