2005年8月6日土曜日

庭に咲く野草

今日も暑かった! 朝の内は天気が良いので近くの田園散策にでも・・・と思っていたが、気温がぐんぐん上がってすっかりその気を削がれてしまった。

退屈しのぎに庭を眺めていたら、何処からか庭に進入して生えたアキノタムラソウが花の数をだいぶ増やしていることに気がついた。 早速カメラを取り出して熱気でむせ返るような庭に出てこの花を撮る。 5分と経たぬ内に汗が滲み、ファインダーが曇った。
他に何か咲いてないかと見回してみると、片隅にアカバナのゲンノショウコが数輪咲いているのが目に入った。 この辺りの田園や里山で見かけるゲンノショウコは殆ど白い素朴な花だから、この花は多分栽培された山野草をかみさんが買ったか貰ったかしたのに違いない。
春から初夏にかけて花を付けた植物は今、大きく葉を茂らせて狭い庭が籔のようになっている。 そんな茂みの中に紫の小さな花が一つ咲いていた。 覗きこんでみるとこれはツユクサだった。 
この花は好きだから良いけど、今年は暑い日が続いて草むしりをサボったお蔭でこんな花まで庭に入り込んでしまったんだ・・と苦笑。
近くに生えているホウチャクソウを見ると、葉の裏に青い実がぶら下っていた。 花の咲いた後はあまり眺めることもないホウチャクソウだが、意外と趣があるもんだと気付く。
見回してももう他に写真になりそうなものも無い。 ともかく暑いので部屋に戻ろうとしたら、パタパタと小さな影がよぎって隣の家の壁にとまった。 それはアブラゼミだった。
盛夏の象徴のようなこの蝉のギーギーと鳴く音はたまらない。 逃げるようにエアコンの効いた部屋に駆け込んだのだった。