2005年9月16日金曜日

初秋の野草

昨日から突然吹き出した心地良い秋の風に元気を取り戻し、今日は久しぶりに近くの田園散策。

日当たりの良い谷津田への下り道には張り付くようによく見かける雑草が生えている。見るとこの雑草が小さな花を沢山付けていた。 あまりに小さくてただ見ただけではどんな花なのか良く分からない。

カメラのレンズを通してファインダーで覗いてみると、これが何とも可愛い花だった。 後で調べたらこの草は、マメ科ヤハズソウだと分かった。 この小さな葉をちぎると矢羽状に切れるので、子供の頃この葉をちぎって遊んだことを思い出した。

辺り一面にヤハズソウが生えている。 ファインダーを覗いていたらなにやら別の草が視野に入ってきた。 茎や葉がトウダイグサのような感じの小さな草だ。 この草も又これまで見たことも無い小さな白い花を付けている。

この草もよく見かける雑草のようだが、こんな花を付けているのに気が付いたのは初めて。 後で調べたらやはりトウダイグサ科オオニシキソウだと分かった。 普段気にも留めない雑草が、こんな面白い花を付けるんだ!と新たな発見が嬉しかった。

谷津田に降りて里山の縁を歩いているとピンクの花が目立つようになったヤマハギが小径に覆いかぶさっている。 足元の道端には薄紫のアキノタムラソウも点々と咲いていた。
日陰の湿った山の斜面に黄色い花が見えた。

この時期秋を待ちわびるように咲き出すキバナアキギリだ! このシソ科の花が咲き出すと里山に秋が来たことを実感させてくれるのだ。








谷津田の一番奥までやってきた。 この先の里山は鬱蒼と茂った草と潅木の中にわずかに山径の痕跡があるだけ。 ここから引き返すことにして周囲を一渡り見回して見た。

すると草薮の中に珍しい花が咲いてるのが目に入った。 ツルニンジンの花なのだ!  別名ジイソブと呼ばれるこの花に出会ったのは長年野草観察している中でこれが二度目。 調べてみるとこの花はこれでもキキョウ科だというから面白い。

今日はいろいろ珍しい花に会えて良かった!と気分が良かった。

目の前の笹の葉に赤とんぼが飛んできてとまったのを見て早速記念撮影することにした。 なかなか綺麗な赤とんぼだった!