2007年5月16日水曜日

成東湿原のトキソウ

今日は昨日にも増して穏やかな良い天気になったので、何の花を見に行こうか・・・と考えていたら天然記念物の成東食虫植物群落地のことを思い出した。  確かこの時期はトキソウが咲いてるんじゃなかったかなあ・・・と調べたら今がちょうど最盛期、早速車を飛ばして出かけることにした。 

既に麦の穂が色づき始めた北総台地を抜け、田植えが終わり綺麗に列んだ田圃の稲を眺めながら九十九里浜への道を行く。

訪問者が一人もいない広大な湿原に着くと、辺りにセッカの高い鳴き声と縄張りを主張するオオヨシキリの賑やかな声が響いている。
早速管理棟で記帳を済ませ湿原の木道を行くと、おびただしい数のトキソウが目に飛び込んできた!
昔、八幡平で初めて出会ったこの高山植物が、こんな温かい地の湿原に咲いている事が不思議でならない。
おかげで背丈20cmくらいの可愛いこの花に毎年のように会いに来るようになってしまった。
この湿原、モウセンゴケ等何種類かの食虫植物の群落地ということで日本最初の天然記念物に指定されただけあって、この時期はちょうどイシモチソウが咲いていた。
木道を歩いていたら「コキンバイザサ」と書かれた札が刺してあった。 目を凝らしてみると草の根元に黄金色の比較的大きな花が咲いていた。 初めて目にしたこの花、山野草図鑑を調べたらヒガンバナ科コキンバイ属とある。 いろんな珍しい花があるものだ! 
見るとあちこちに赤紫の綺麗なノアザミが群生している!
ふと管理人の方が指を差している。 何だろうとその方を見ると、なんと白いノアザミが咲いていた。 白花のノアザミなんて初めてなのでびっくり