9月に入っても例年になく暑い日が続いた北総だが、昨日今日と久しぶりに涼しい東の風が吹き込んだ。
現金なもので、ちょっと涼しくなると直ぐにその気になって田園散策に出たくなる。 もうお彼岸も近いのでヒガンバナが咲き出してるかも・・と急いで支度して9時半には家を飛び出していた。
屋並を過ぎて例年ヒガンバナが群生する谷津田の縁に降りて行くと、そこは未だ蕾ばかり。
ヒガンバナを探して歩いていると、夏草の生い茂った休耕田にサクラタデが咲き始めていた。
5日前に訪れたツリフネソウが咲く休耕田に行ってみると、あの時は未だちらほらだった花がもう一面に咲いているではないか! 季節の移り変わりはほんとに速い!と感嘆してしまう。
谷津田の縁を巡る農道を往く。
もう既に殆どの田圃は稲刈りが終わり、切り株から又緑の若葉が芽吹いて初夏のような萌黄色の田圃が延々と広がっている。
ふと、脇の里山の縁に絡まって咲いているジイソブの花が目に入った。 ここでこの花に出会うのは何年ぶりだろう・・・。
お目当てのヒガンバナが咲いているのを最初に見たのは休耕田の草薮の中で、望遠レンズで見るのがやっと、近くに生えているのはどれも未だ蕾なのだ。
猛暑の今年はこの花の咲く時期を遅らせたのだろうか・・・等と思いながら歩いていたら、ようやく咲き始めた花が道端に現れて嬉しくなる。
なんとかヒガンバナに会うことが出来てほっとする。
この辺りの里山の縁にはもうヌスビトハギが咲いている。中には種になっているものまである。 この花は何時ごろから咲きだすんだろう・・・。
このユウガギクも多い。 里山の縁のいたるところに群生して咲くこの花も、時には秋の風情を感じてなかなか捨てたものではない・・・と思うことがある。
2時間近く歩いた。 久しぶりにこんなに歩いたのでさすがに疲れた。 今日は涼しいとは言っても背中は汗でびっしょり。 でも真夏のように額から汗が流れ落ちて目にしみることは無かったので助かった。