2007年11月7日水曜日

夕暮れの北総台地

天気予報は晴天と言っていたのになかなか晴れてこない。 千葉の空は雲が通り抜けるのがいつも最後なんだからいやになる・・・なんて勝手なことを思っていたら午後になってようやく晴れてきた。

雲一つ無い快晴になった頃、辺りを散策してこようと時計を見るともう午後3時、釣瓶落としのこの時期のお日様はもうだいぶ傾いて、街外れの谷津田のススキが眩しく光っていた。


田圃の中の農道を抜け、里山の坂を登って広大な北総台地にやってくると、
畑の縁に植わっているお茶の樹が花を付けていた。
始終茶摘が行われるお茶の産地の樹には滅多に花が付かないのだそうだが、葉を摘む人も無くなったこの地では、毎年この時期になると花が咲く。
北総台地はピーナッツが特産。 野積されて乾燥中のピーナッツボッチがあちこちに点在する情景はこの時期は風物詩。
このピーナッツボッチは一月くらい風に晒されると姿を消し、後は赤茶けた関東ローム層の畑に霜柱が立つ季節がやってくる

・・・等と思いながら又もと来た道を引き返す途中、荒れはてた畑に生い茂るエノコログサが夕陽に浮かんで綺麗だった。
里山の坂道を下って谷津田に戻り、夕陽が眩しい農道を往く。
振り返ると辺りは一段と赤味を帯びていた。