急に暑くなって数日来家に閉じ籠っていたが、たまたま引き出しの奥から出てきたクローズアップレンズの効果を見たくて先日暇つぶしもかねて庭の花を撮っていろいろ試してみた。 がしかし、意外に綺麗に撮れることは分かったがどのくらい拡大されたのか効果のほどは分からなかった。
そこでもう少し具体的にクローズアップレンズの効果を知りたくなり、ネットやメーカーのカタログを調べてみた。
そもそもクローズアップレンズは、フィルターサイズ毎にNO.1からNo.10までの焦点距離が異なるレンズが市販されており、それぞれのNo.は焦点距離の逆数であること、そしてNo.の異なるレンズを重ねた時の焦点距離は各々のNo.の和の逆数であることを初めて知った次第。
このレンズの性質がいろいろ見えてきたところで、何種類か新たに追加購入したクローズアップレンズを換えながら撮った写真を比較検証してみた結果は次の通り。
60mmマクロレンズでの検証写真
クローズアップレンズなし
クローズアップレンズNo.3(焦点距離330mm)
クローズアップレンズNo.5(焦点距離200mm)
クローズアップレンズNo.3+No.5(焦点距離125mm)
55-200mmズームレンズの望遠端での検証写真
クローズアップレンズなし
クローズアップレンズNo.2(焦点距離500mm)
クローズアップレンズNo.4(焦点距離250mm)
クローズアップレンズNo.2+No.4(焦点距離166mm)
拡大比率の数値化&グラフ化結果
これらの写真の画像を計測し、比較検証してグラフにしてみて驚いた。 適当に計測した値が綺麗な直線状に並んだからだ!
おそらくこのデータは上の交換レンズ固有のデータで、焦点距離とか最短撮影距離の異なる交換レンズ毎に異なるデータが得られるのではと思うのだが、これだけ綺麗に相関性があることには正直感動!
60mmマクロレンズの場合は26.7cm迄近づけるし、もともと倍率が0.5倍もあるのでクローズアップレンズはよほど焦点距離が短くないと効果が少なく感じるだろう。
一方1.1mまでしか近づけない55-200mmズームの場合はもともとの倍率が0.18倍しかないのでたいていのクローズアップレンズで効果を実感できると思われる。
いずれにせよ、たいしてかさばらないクローズアップレンズを携行する価値は十分ある!
(カメラ:X-T1)