2013年10月31日木曜日

里山はセンブリの最盛期!

この辺りの里山を歩いていて思い出すのは、兵庫県加東郡の山郷に住んでいた六十五六年前の秋の思い出。
 近くの山で転がりまわって遊んだりキノコ狩りをしていてうっかりマツタケ山に入り込んで番人に追いかけられ、遂に腕を掴まれた時の怖かったこと。

そんな時山で良く見かけたのがセンブリの花だ。 当時胃腸薬として干したこの草を煎じて飲むのだと聞かされたことを覚えている。
そのセンブリが近くの里山で咲く季節になってきた。 先日見に行った時は未だ小さな蕾だったが、もう咲いているだろう・・・と散歩がてら見に行った。 北総台地の国道261号線から見下ろす鉄塔の多い我が町。 この街並の辺りは「40年くらい前まで鬱蒼とした森だった」と土地の古老が言っていた。 道沿いに町の運動公園に向かうと、道端の畑に植わった普段あまり目もくれないこの「千日小坊」が意外に綺麗で思わず見とれてしまった。 運動公園入口近くの小さな畑に北総の晩秋の風物、「ピーナッツボッチ」が並んでいた。  人気のない公園に入ると、色付き始めたイチョウとケヤキが秋の深まりを感じさせる。

早速センブリが咲いている谷間に降りて行くと・・・ 予想通りセンブリが咲きだしている! 今年はいつもより数が多いみたいだ! リンドウ科の地味な花だが子供のころからお馴染みの可愛い花なので懐かしい!

しばし懐かしさに浸った後、草深い小路を下って谷津田に降りた。 谷津の山の斜面はヤクシソウの花盛り! 花に止まっているのはシマハナアブだ。 斜面は秋の草花が終わってススキだけが光っている! そんな中にかろうじてワレモコウの花が残っていた! 高崎川流域の広い田圃に出る! 畔に咲くアキノノゲシの淡い黄色と、野菊(カントウヨメナだろうか?)の薄紫が心地よい! 春の花の代表みたいなホトケノザを見つけた! 早々と咲いているように思うのだが、雑草は種を守る為に年中花を咲かせて頑張ってるのだと植物の先生が言ったことを思い出す。

広い田圃から又坂を登って北総台地へ戻り帰路に就く。  坂の途中のお堂、尾上延命寺だ。 真言宗のお寺の末寺だったらしいが江戸後期に既に廃寺になっていたという。 台地の上のジネンジョ畑! 町の特産品だ。 田舎の風景。 如何にも田舎の風景で懐かしい感じがしてシャッターを押す。 今日は最後にこの枝ぶりの良い柿の樹のオブジェにしばし見とれた6.3kmの散歩だった。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)

2013年10月27日日曜日

成田線沿線の田園散歩!

今回の台風27号はスピードが遅くて25日の夜から長い時間雨を降らせたが風の影響は殆ど無く、今朝は台風一過の抜けるような青空。 気温もグーンと下がってじーっとしていると寒いくらいだったので散歩に出かけることにした。

家を出てJR酒々井駅近くの踏切を渡り線路際の路を行く。
成田線の線路際はススキとセイタカアワダチソウの天下! 見ると蝶や蜂が飛び交っている。 セイタカアワダチソウの蜜を吸うのはオオハナアブだ! もう終わったかも・・・と思っていたクサフジが咲いている! 今頃まで咲くのはオオバクサフジだ。 この花に飛んできたのはシジミチョウの中でも一段と華やかなベニシジミだ! 線路から離れて谷津田に向かう。 昔ながらのどこか懐かしい道だ。 休耕田のススキが光っている! 田圃の畔に今頃咲いてるこの花は何だろう?  春の終わりに咲くオオジシバリみたいだがこの花も今年の異常気象で季節を間違えたのかも・・・ 田圃の水路脇に小さな花が・・と良く見ると、これはかろうじて咲き残ったサクラタデ! 今年は我が家の庭のサクラタデもちらほらしか咲かなかったのでちょっと寂しい。 遠くで「ゴー!」という電車の音。 見ると成田エクスプレスが通過しているところだった。 今度はミゾソバが目に入った。 金平糖のような可愛いこの花を見ると撮らずにいられない。  里山の斜面に赤い豆が生っていた。 これはこの辺りに多いトキリマメのようだ! もっともタンキリマメとよく似ているのでほんとはどっちだかよく分からない。 サルトリイバラの実を見つけた! 未だ完全に熟していない。 葉は良く見かけるがこの実に出会うことは滅多にないので珍しい。 逆光で見る光るススキが綺麗! 谷津田を巡り終わって最後の曲がり角! 5㎞近い心地良い散歩を終えて帰路に就く。  そしてススキとセイタカアワダチソウで埋め尽くされた成田線の線路際に戻った。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM) 

2013年10月23日水曜日

久し振りに4.5kmの田園散歩!

昨日は台風が来て天気が崩れる前に、近くの里山のサラシナショウマを見ておこうと車で出かけたのだが、今朝はむしろ昨日より天気が良くて青空すら覗いている!
じ―としていると寒さを感じる位の陽気なので歩くにはうってつけ、今年は梅雨が明けた途端に猛暑が続いて全く散歩をしていないのでかなり足腰が衰えてるんでは・・と心配だったがともかく近くの田園を歩いてみることにした。
役場前の大通りを登って行くと、色付き始めたケヤキに目が留まりカメラを向ける。  並木のイチョウの根元に小さな赤い花! 覗いてみたらマルバルコウソウの花だった。 通りの突き当りを曲がって直ぐ、家の垣根に咲くセイヨウアサガオの綺麗な空色の花が目に留まる。 晩秋まで咲き続けるこの花の生命力はほんとに凄い。 谷津田への径に入ると早速この薄紫の野菊の花がお出迎え! 今度は道端にこの大きな黄色い花が咲いていた。 カボチャかと思ったらこれは夏の初めに咲くはずのとうがんの花! 今年はいろんな花が間違って咲いている。 道筋の山茶花の生垣に7-8cmはありそうなこの大きな花が咲いていてびっくり!   谷津に降り立つ。 
耕作放棄の荒れ地になった谷津田にはススキセイタカアワダチソウが競い合って咲いている!

生い茂る草の小路を歩いていたらいきなり雉が飛び立つ羽音にびっくり! こんな草深い荒れ地は雉の絶好の棲家なのだ。  久し振りに歩いてちょっと体力に不安があったが、意外に足取り軽く一山越して明るい農道に出た。 そこで出会ったのがこのアカバナユウゲショウの花! 未だこの花が咲いているとはちょっと驚きだった! これはセイタカアワダチソウとイヌタデのコラボ!  田圃の縁に出たらこの可愛いミゾソバに出会った!  田圃の農道や畦道はこのアキノノゲシの花盛り! この花の綿毛が飛ぶ頃は冬になる。 梅の枯れ木にカラスウリ! ちょっとした田園のオブジェだ。 ガマズミの実が真っ赤になっている! これぞまさに秋! 里山の縁にはこのハナタデが群生! この花に出会う場所からいうと、別名のヤブタデと呼ぶ方が似合う花だ。
この辺りで里山を離れ帰路に着く。

ところで今日は天気が崩れるのが遅れて青空まで現れたお蔭で、久し振りに4.5kmも歩けたのは思わぬ収穫だったが、 持参したカメラがファインダーの無いミラーレスカメラだったので、マクロ撮影はここに載せた数枚を残してことごとくピンボケ(>o<)。 液晶画面でピントを合わすのは年寄りには無理だと再認識した散歩となった。
(カメラ:SONY NEX-3N)
(レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)

2013年10月22日火曜日

サラシナショウマが咲いた!

一週間前に大きな被害を受けたばかりなのに又今週末に台風27号と28号ががやって来るというので被災地は避難準備を強いられているが、我が家周辺でも宗吾霊堂へ向かう道路が路肩崩壊で通行止めになっているし、京成成田駅構内の線路際の崖が崩落して線路が宙づり状態。 印旛沼に流れ込む河川も氾濫して周囲の道路が冠水して寸断されたばかりなのに又その心配が出てきてうんざりする。

そういえばそろそろ近くの里山のサラシナショウマが最盛期になっている頃、 台風が来る前に見に行かないと見損なってしまいそうなので天気があまり良くないが行ってみることにした。
「姥捨て山」や「田毎の月」で有名な信州の「更科」の地を思い浮かべてノスタルジックな気分になる「サラシナショウマ」が、町内の谷津田の奥にも咲くので毎年見に行くのが恒例になっている。 この時期、もうすっかり秋の風物になっているセイタカアワダチソウの花に飾られた田圃。 飛んでいたトンボが近くに止まった! これはたぶんアキアカネ里山の斜面に白い花がいっぱい見える! 今年は何時になくサラシナショウマが多いようだ! この黄色い花はヤクシソウ山際の径を行くと又群れて咲くサラシナショウマに出会って嬉しくなる。 この真っ白のブラシのような花はこの時期良く目立つ。 可愛い野菊が咲いている! これはカントウヨメナか、ノコンギクかよく分からぬが好きな花。 これは見事なトリカブトだ! この前来た時はちらほらだったがこの時期はあちこちで咲いている。 又群れて咲くサラシナショウマに遭遇! 凄い凄い! 秋の始まりとともに咲きだすキバナアキギリが未だ咲いていてびっくり!  この秋の里山の常連シラヤマギクも好きな花だ。 サラシナショウマの花を花蜂が飛び交っている! あのブラシのような花の何処に蜜があるのだろう?・・・と不思議になる。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)