2008年6月23日月曜日

たび重なる「糠喜び」

先月15日、電話に出たら「お宅が光通信サービス対応地域になったので、今お使いのインターネット接続と電話回線を光通信に切り替えることで、ほぼ現在と同じくらいの費用で高速インターネットを利用できます。 キャンペーン中で工事費と2ヶ月間の光通信利用料金、更にインターネット接続料が無料とお得になってますから今直ぐ申し込みませんか?」というNTT関連と称する会社からの勧誘。 ほんとに光通信が利用できるようになったの?・・と思いつつも、現在利用中のメールアドレスやホームページの引越し等いろいろ準備しなければならないこともあるので、よく調べて考えると返事をして電話を切った。

でもほんとに光通信が現状と変わらぬ費用で利用できるようになってるのかなあ・・と早速NTTのホームページを開いてみると、なるほど数年前とはだいぶ状況が変わっているようだ。

早速本当に光回線敷設地域になっているのか電話番号で検索すると確かに我が家のある町内はサービス提供地域になっていたので一安心。 次に光電話の最適料金プランを現状と比較して提案してくれるプログラムがあったので入力してみると、現状平均6千円位の電話料が光電話だと3千円弱になるという結果。 それに光電話利用料やBフレッツとインターネット接続料金を合算しても確かに現状と同じかむしろ安くなる可能性もあるのだ。 これで最大100MBのスピードのインターネット接続になるのなら悪くない。
更に今ホームページ上から申し込むと工事費、光電話利用料、インターネット接続料が4ヵ月無料とあって電話での勧誘よりかなりお得になっていた。 これならばもうホームページから申し込むに限る!・・と必要事項をインプットすると、直ぐさま申し込みを受け付けたというメールが入ってきて、 配線工事は月末の予定とある。

2週間後位だったろうか、NTT光センターから電話、「そちらは未だ光通信サービス地域から外れていたので申し込みはキャンセルさせてもらいます」という。 受け付けておいてなんでー !?・・・とびっくり、もう一度NTTのホムページで検索してみたら確かに、「場所によっては対応できない場合があります」との注意書きがあったのだ。 
やっぱりそうだったか!・・と以前も何かで糠喜びさせられたことがあったことを思い出し苦笑い。

数日後のこと、又最初に勧誘があった会社から再び勧誘の電話。 そこで「我が家は未だサービスエリア外だとNTTから電話がありましたよ。 だから検討は止めました」と言うと、「そんなことないはずです。 直ぐ調べて折り返し電話します」と言ってしばらくしたら「実は来月始めに工事が完成することになってましたから、直ぐ今お使いのインタネット回線を解約してこちらに申し込んで頂けますか」だと! この前はもうサービスエリアに入ってるから・・と言っていたのに・・・、 これにはあきれてすぐさま「もう結構です!」と断った。

そして1ヵ月後、突然NTTの光センターから又電話が入り、「お宅が光通信のサービスエリアに入りましたのでお知らせします」とのこと。 一瞬「えっ ほんと !?」・・・と思ったが続いて「でも申し込まれた電話の接続台数が多いので当センターでは受け付け出来ませんから、116番でオフィスタイプの光電話設置を申し込んでください」だと。 光通信が利用できるようになったのは嬉しいが、今使っている電話が使えないというのはカタログに書いてあることと矛盾する。 たしか電話番号5個まで対応と書いてあったではないか・・・。 それにオフィスタイプとなれば料金体系も一般家庭用とは違ってとてつもなく高いに決まっているし・・・、 ともかく何とかならないか直接聞くしかないか・・と116番に電話して説明に来てもらうことにした。

そして今日、やって来たNTTの人の説明によると、一般家庭用の光電話のルーターは2台の電話しか接続出来ないのだという。 カタログで5個の電話番号まで対応とあるのは1台の電話を複数の番号で共用出来るという意味だそうだ。 従ってISDN回線のように3台の電話にそれぞれ番号を持たせるようなことは出来ないし2台同時通話も出来ない。 そうする為にはオフィスタイプの契約をするしかないのだという。 
この話にはほんとにがっくり! 勿論費用のかかるオフィスタイプにするつもりは全くないし、2台の電話にグレードダウンするつもりも無いのでこの話は諦めるしかない。 インターネットも現状の20MBのスピードで特別不便を感じているわけではないし、それよりもそれぞれプライベートの電話を持っている現状から不便な共用タイプにするなんてことには家族の反発が大きいに決まっているからだ。

それはそれとして、我が家のような特別な事情がある場合を除くと、確かに光通信の高速ブロードバンドをリーズナブルな価格で体感出来る環境が整ってきたことは間違いない。 やっとADSLが利用出来るようになって喜んでいたこんな田舎にも、超高速の光回線が敷設されて利用可能になったんだからこんなに素晴らしいことはないといううものだ。

いやー、それにしても今回は何度糠喜びさせられたことか! 

(関係ない写真だが、これは昔、旅の期待に応えてくれた思ひ出のパタゴニアのパイネ峰の風景)