幾分雲も多かったが久しぶりにお日様が顔を出し、田園散策にはちょうど良い陽気になった。そろそろ初夏の装いになっているのでは・・と里山の様子が気になっていたので早速見に行ってみる。
すっかり緑が濃くなった谷津の入り組む里山の縁の草むらに線香花火のように咲く小さな白い花が目立つ。 これはセリ科のオヤブジラミ(雄藪虱)の花だ。
側らの斜面の緑一色の雑木林の中に白い小さな花をつけた樹がある。 カマツカ(鎌柄)の花だ。 バラ科・カマツカ属のこの花に出会うと遂に里山に初夏がやってきたのだ!・・と実感する。
サワフタギ(沢蓋木)も咲いている! 初夏の花は白一色で地味な感じのものが多いのだが、ハイノキ科・ハイノキ属のこの花は初夏の花の中ではなかなか華やかな咲き方で好きである。 ところで、「ハイノキ」という名が気にっていたのだが、この木の仲間の灰を染色の材料として用いたことに由来するのだという。
斜面に目を凝らしながら歩いているとハンショウヅルの花を見つけた! 我が家周辺の里山では年々数を減らして滅多に出会えなくなったから、こうして出会うと嬉しさがこみ上げる。 この花がキンポウゲ科・センニンソウ属ということがどうしても覚えられない。 そういうイメージがしないのだ。 ちなみに「カザグルマ」も同じ仲間というから不思議である。
歩いていると里山の奥で時折「ケーン!」と雉が鳴いているのが聞こえている。 この辺りでは雉の姿をよく見るから珍しくは無いのだが、うまくすると又会えるのでは・・と期待が高まる。
谷津田の縁から台地の上に出て帰り掛けた時、 予想が的中して里山の上の畑に雉の姿を発見! こんな近くで出会うとはラッキーだった。