猛烈な寒気団が南下して、昨日の暖かさが嘘のような寒い朝になった。
それでも抜けるような青空に、ロウバイや雪割草の便りが聞こえ始めた川村美術館の森へ行ってみることにした。
期待しながら正門を入って見ると、下り坂の脇に数年前に植えられたロウバイの樹の数本に花が咲き始めたばかりであった。 この分だとすべての樹が咲き揃うのは数週間後になりそうだ。
池の周辺は手がかじかむほどの冷たい風が吹きつけ思わず首を縮こめる。
何も無いだろうがせっかく来たのだからもう少し歩いてみようと、寒さを我慢して奥の森へと向かった。
それでも遊歩道脇に植えられたハクモクレンは、綿毛に包まれた可愛い蕾を一杯付けていた。
それにしても寒い。 陽射しは結構あるのだが、この冷たい風には勝てないようだ。
ふと遊歩道の脇を見ると、この寒さを象徴するような霜柱が光っている。
雪割草はどうかなあ・・と毎年この花が咲く林に行ってみた。 が、辺りを見回しても未だ花の姿が見当たらない。 ただ一厘、今にも咲きそうな小さな福寿草に出会っただけだった。