梅雨明けと同時に毎日のように30℃を超す暑い日が続いている上に、おびただしい入道雲が発達して急な雨に見舞われることもしばしばだったが、ようやくこの日、比較的落ち着いた天気になりそうな予感がしたので、去年は7月29日だったのにもう1週間位遅いがどうだろう?・・・と懸念しつついも、400mmズームレンズ持参で太東海浜植物群落に咲くスカシユリを撮りに行ってみた。
九十九里浜沿いの有料道路は津波対策工事で通れない。
そこで九十九里町、白子町、一宮町と一般道を経ていすみ市へ向かい、いつものようにトイレ休憩を兼ねて先ず立ち寄ったのが
この太東海水浴場!
60年以上前の芋の子を洗うような湘南の海の海水浴しか知らない年寄には、こんなのどかな海水浴を楽しむ人たちが羨ましいくらい。
もっとも最近は人々の海水浴離れから海水浴場の閉鎖が相次いで、地方の過疎化に拍車が掛かっているらしいから喜んでもいられない。
太東崎入り口から群落地への細い道を往き、やがて外房の海が眼前に広がった。
これは北側の太東岬方面!
これは南側の大原方面の海!
海浜植物群落にはお目当てのスカシユリが咲いている!
この群落は地盤沈下や波の浸食で大幅に減少してしまったと案内板に書いてあるが昔を知るすべはない。
500m彼方の太東崎灯台を400mmレンズでズームアップ!
この灯台、三十数年前に100m内陸に移転されたというから浸食のすさまじさや自然の破壊力の凄さを実感させてくれるに十分。
後で調べてみようと思って撮った海辺でよく見かける植物!
ラセイタソウと言う変わった名のイラクサ科カラムシ属の植物だった。 漢字では「羅背板草」とあったので見た感じで名付けられたのかも。
これも海辺でよく見かけるが?・・・と撮ったもの。
菊の葉に似ているのでキク科植物を調べたら、イソギクという名が見つかった。
スカシユリは比較的寒い地方の海岸に咲く花らしい。 調べたら中部地方以北の海辺が生息地とのこと。
それはそうと、何だか去年より花が少ないような気がする!
「花びらの付け根が細くなって透けているからスカシユリ」とはなんとも分かりやすい名! 北海道で初めて見てから忘れたことは無い。
スカシユリと灯台!
この暑い真夏にもかかわらず、この情景を400mmズームで撮りたくて又ここにやって来たのだ。
比較的群れているスカシユリ!
海の方でけたたましいモーター音がするので振り返って見ると、
何処から来たのか、水上バイクが目の前を疾走して行った!
遠くにタンカーのような船が見えた!
目いっぱいズームアップした写真の船を切り取ってみたら大きなタンカーだった!
それにしても暑い!
去年は海霧が発生して気温29℃と驚くほど快適だったので、今日もそれを期待したのだが、柳の下にどじょうは居なかった。
(カメラ : X-T1)
(レンズ : XF 100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR)