昨日の冷たい雨が嘘のような初夏の陽気になった今日、国指定史跡の本佐倉城址へ散歩した。
通りかかった用水路の桜並木は既に若葉の季節、外れにある八重桜だけは綺麗に花を咲かせていた。
この花は近くで見るとほんとに艶やかだ!
とある家の垣根にこのムベの花が咲いていた。 この垣根にムベが生っているのは何度か見たことがあるが花を見たのは初めて、 アケビとそっくりかと思っていたが随分違うのでびっくり!
町並みを抜けて干拓田にやって来ると、辺りに耕運機のエンジン音が響いて田植の準備が始まっていた。
畦にはハルジオンの花が咲いている! どこにでもある雑草だがこんな場所によく似合う。
オランダミミナグサの花も初夏のように暖かい陽光を浴びて輝いている。 そういえばこの花が開ききった姿を見るのはあまりなかったような気がする。
辺りにはこの小さなキュウリグサの花も咲き乱れている!
やがて本佐倉城址を見渡せる場所にやって来た。 戦国時代の北総を支配した千葉氏の拠点、印旛沼から眺めるとこのように見えたに違いない。
城跡に登って木陰で休息。 萌える若葉が何とも心地良い!
土塁の外を辿って行く。 ここにもこのツルカノコソウが群れて咲いていた。
先日蕾を見たウワミズザクラも、ここでは既に咲いている!
シャガも咲いている! もう間違いなく初夏がやって来ている!
土塁が突き出た見張り台は今年もチゴユリの大群落になっていた!
この時期の里山散歩ではこの花に出会うのが楽しみなのだ。
城跡を横断して根小屋地区に出ると、道端がナガミヒナゲシのお花畑になっていた!
クサノオウも咲き出してる! このケシ科クサノオウ属の花、初夏頃から目立ち始め秋遅く迄咲き続けるしぶとい草だから「草の王」かと思ったが、実は切ると黄色い乳液が出ることから「草の黄」とか、この鎮静・鎮痛作用等から薬草の王様という意味で「草の王」と呼ばれるようになったという説があるらしい。
もうすぐ1万歩になろうとする帰り際、山野草ブームの時に持ち去られて見る陰もなくなっていたニリンソウの群落地を覗いてみたら、なんと又かっての姿が蘇っているのを発見! ほとぼりが冷めるのを待って再生する自然の力には感嘆してしまう。