2006年10月30日月曜日

我が家周辺も秋の色

今日は暑くも無く寒くも無く気持ちのよい秋晴れ。 朝日に照らされた表の庭に出てみると・・・

片隅で未だこのツリフネソウが咲いているのが目に入った。
裏庭のこの花はもう殆ど終わっているのにこれは随分遅い開花だ。
この前咲きだしたフジバカマは・・・と見てみると、もう既にどれも糸くずのような花柱を出して咲いている。
家の前の町の公園を覗いてこようと出かけてみると、緑濃い樹木の中に黄葉している樹があるではないか! 
近くに行って見るとそれはケヤキの黄葉だった。
ケヤキが植えてある築山には、もう黄葉した落ち葉が積もっている! 





我が家周辺にもようやく秋の気配がしてきたなあ・・・と感慨に耽りながら家に戻った。

途中、近所の家のビラカンサが澄み切った秋空に映えていた。 この赤い実が熟すころになると、あたりはヒヨドリの鳴き声が賑やかな季節になる。

2006年10月25日水曜日

北総の秋景色

ちょっと風が強かったが、昨日までの雨がウソのように秋晴れの天気になった。 
昼過ぎ、こんな天気に家にじっとしてる手は無い!と急に思いたち、田園の秋の探索に出かけることにした。

北総台地の畑に出ると、収穫が終わって天日干しするピーナッツボッチが出来ていた。 一ヶ月くらい干した後、これを崩して豆の脱穀が始まると冬の到来である。
広い畑を横切って谷津に下ると、放置された田圃でススキが陽に輝いていた。 
例年セイタカアワダチソウの黄色い絨毯になっているのだが、今年はそれがないので拍子抜け。 時折こんな年があるのだが一体どうなっているのだろう。

咲き始めたサラシナショウマを見てからだいぶ経つ。 どんな様子か覗いてみたくなり行ってみると、里山の斜面は花盛り、あまりの見事さにしばしみとれてしまう。  よく見るともう種になっているのも結構あるから、もう一週間もすれば終盤を迎えそうだ。

見るとトリカブトの姿も未だある! 
この花、次から次へと一月近く咲き続けているからほんとに凄い。
干拓田の様子が見たくなり真ん中を流れる水路に行ってみると、なんと60km先の筑波山がくっきりと見えているではないか! 
未だ真冬でもないのにこんなに空気が澄んでいるのは珍しい。

2006年10月24日火曜日

プルーベリーの紅葉

昨日から凄い雨だった。 沿岸地帯は特に凄かったみたいで電車が止まったり床下浸水したところもあったようだ。

昼ごろになってようやく霧雨になったものの一日肌寒い陽気、 雨に濡れた庭のブルーベリーが紅葉し始めていた。
その傍らでは白花のホトトギスが寒そうに咲いている。 日当たりの悪い裏庭のはもうとっくに咲き終わったというのに、日当たりの良い方が遅くまで咲いてるのはどういうわけだろう。 不思議である。

2006年10月22日日曜日

花のバトンタッチ

今日は時折薄日が射す程度、あまり天気が良くなかったので出かける気にもならなかった。

ふと裏庭を見てみると、今月はじめに終わりかけていたツリフネソウの花が未だちらほら目に入った。

咲いてるなあ・・とびっくりして覗いてみると、大部分はちょっと触るとはじけそうな大きな種に育っていた。
今月はじめに気づいたフジバカマの蕾はどうなっているかなあ・・・と見てみると、既に四分咲くらいになっていた。 この花はこれから暫らくの間楽しめそうである。
花が終わった身の丈1m近い草は狭い庭には邪魔な存在。 そろそろ刈り払わねばとサクラタデを見てみると、未だわずかに花を付けている。 さーて、どうしょうと一瞬躊躇してしまう。
白花のホトトギスは既に咲いたが、普通のホトトギスはどうなってるかなあ・・と茂みを探してみると、いつの間にか咲いていた。 我が家が越してきて以来二十数年咲き続ける古株だ。
昨晩、知人のメールで綺麗に咲いたハマギクの写真をいただいて、そう言えばこの花が咲く時期だった!と思い出し、 この方から頂いた我が家の花も咲いてるかも・・・と見てみると、ちょうど一輪咲き出したところだった。
この花、密集して咲くと見事だが、育て方や手入れが悪いのか我が家の花はてんでんばらばらになって見応えに欠ける。 
こりゃまずい、何とかしなきゃ・・と反省しきり!

2006年10月19日木曜日

北海道旅行最終日

今朝は凄い霧だった。 この霧は晴れるのかなあ・・と期待していたが霧が消えても晴れなかった。 
今日は最終日、どうしょうか・・・と考えた末十勝連峰の麓の白金温泉まで行ってみることにした。 道道966号線のどんづまりまで、今日も道草の連続になりそうだ。
走っていると感じの良い川筋が見えたので最初の道草はこの川にした。 美瑛川だ。
端の欄干から川を覗き込むと、カップルが渓流釣りをしている姿があった。 釣りも嫌いじゃないのでうらやましい。
この道は白樺並木で有名らしいがなかなか白樺は現れないなあ・・・と思っていたら、なんと菜の花畑に出っくわしたのだった。 
そういえば昨日展望台にある写真ギャラリーで教えてもらった「キガラシ」という花らしい。 なんでもこの花は畑の肥料として鋤きこむために栽培されているのだという。 花が咲くとすぐ鋤き込まれるので植えられている割には目にする機会が少ないようだ。 これは幸運だった!
だいぶ山が迫ってきたと思った頃、道路の両側が白樺林になっていた。 白樺並木がこういう林のことだとは想像できなかった。
インフォメーションがある「ビルケの森」という広場があったので小休止。 こんなに寒くなってるというのに何処に行ってもミルクは冷たいので閉口していたが、ここでもダメモトで暖かいのがあるか聞いてみたところ「ある」という! ここで初めてホットミルクにありつくことが出来て感激だった。 ここはほんとに気持ちの良い広場だ。

このあと道路終点の白金温泉まで行ってUターン、帰り道も又あちこちで道草を食い続け、旭川空港に着くころは辺りは暗くなりかけていた。

2006年10月18日水曜日

北海道旅行二日目

旭川の朝、雲の切れ目から青空が覗き天気が良くなりそうな気配がした。 気温3℃と随分低いが準備怠りなかったので問題ない。
9時半開園の旭山動物園に一番で出かけると、もう既に大勢の人が門前に集まっていた。 さすがに人気が高い動物園のことはあるなあ!と妙に感嘆。
やっぱり一番人気は白熊のダイビングのようだ。 目の前の水槽のガラスめがけて巨大な白熊が飛び込んでくる様は迫力満点だった。 ちなみにそれと首位を争うのはガラスの円柱の中を上り下りするアザラシだった。
午前中いっぱい動物園で楽しんだ後、美瑛に向かった。 昨晩ホテルのフロントで「大雪山や十勝連峰が一番綺麗に見えるところは何処?」と聞いたら「美瑛でしょうねえ」と返ってきたからである。
「パッチワークの路」へやってくると、ちょうどこの時期は甜菜(ビート)の収穫期。 畑の脇に大きな石が積んであるのかと思ったら、収穫して小山のように積んである甜菜だった。
ふと見ると、こんな時期でも緑濃い牧草の丘の上に十勝連峰が見えていた。
暫らく行くと今度は十勝連峰を背景に白樺の樹が見えてきた。 ほんとに気持ちがいい。 いかにも北海道らしい風景だ!
あまりに気持ちが良いのであちこち見とれてなかなか先に進まない。 やっと展望台に着く頃は陽がだいぶ傾いてきた。
広大な牧草地の緑と色づいた木々が秋の夕日に照らされて印象的。
そろそろホテルに戻ることにして丘を下った。
旭川空港がもうすぐという地点に差し掛かったとき、車窓から大雪山がくっきり見えていた。 そういえばついさっきまで山頂に雲が掛かって全容を見せてくれなかった大雪山が姿を現していたのだ! 嬉しくなってすぐさま道端に車を停め、しばしの間この山を眺めていた。

2006年10月17日火曜日

北海道旅行初日(札幌)

例年だと暇をもてあます年金暮らしなのに、今年は珍しく何やかやと所用が重なってスケジュール表が埋まっていく。 そんな中の隙間を狙って家内と北海道旅行と洒落込んだ。 家内が旭山動物園を見たいと言っていたのと、当方は秋の広大な風景に浸ってみたいと思ったからである。
旭川に行く途中未だ見たことが無い札幌を見てこようと、千歳空港から札幌に向かい、北大に行ってみた。 どんより曇り、冷たい風が吹きすさぶキャンパスを歩いているとレンガ造りの壁面の蔦が紅葉していた。
どこをどう歩いているのか分からぬままに行くと池に出た。 
池の縁の桜の樹が真っ赤に紅葉しているではないか! さすがに北海道、千葉とはえらい違いだと感嘆。
そういえばあの有名なポプラ並木はどこだろう?と気になりだして探すことにした。  寒い風に吹かれながら暫らく探してようやくたどり着いてみると、数年前の台風で大半が倒れてしまい今は歯抜け状態。 これはちょっと残念だった。
札幌といえば時計台に大通公園にクラーク博士の銅像に・・・と思い出したが天気は悪いし冷たい風が強くてかなわない。 やめよー! このまんま旭川にいっちゃお!ってな具合で早々に札幌を切り上げて旭川へ。 途中高速道路を走っているとしばしば強風にハンドルを取られた。
辺りはすっかり秋の色、途中立ち寄った岩見沢パーキングエリアで見た馬のオブジェが珍しかった。

2006年10月11日水曜日

里山の秋の花

今日は風もなく穏やかな秋日和、サラシナショウマが見ごろを迎えているのでは・・との期待を込めて久しぶりに里山散策に出かけることにした。

谷津田の奥にやってくると、里山の縁にセイタカアワダチソウが咲き出していた。 外来種のこの花でも、咲き出すと秋本番と思う位にお馴染みになっている。
ちょっと見ぬ間に山際の田んぼの溝はもうすっかり「ミゾソバ」の花盛り、一つ一つの小さな花がほんとに可愛くて撮らずにいられない。




遠くの山の斜面に目をやると、お目当てのサラシナショウマが点々と見える。 さっそく山際の小径に入り一つ一つ確認しながら歩いてみると、咲いているのより蕾の方が多いようだ。

その中の一際見事に咲いている花に焦点を合わせシャッターを押す。
草むらに未だヤマトリカブトの姿がある。 見ると花や蕾の脇に大きな種を付けているのが多い。 
二週間以上前にこの花に出会っているからそのころの花が種になっているのだろう。 このきれいな花が短い秋を次から次へと花を咲かせるけなげな姿に見えてくる。

ふと、今頃キク科・コウヤボウキ属の「カシワバハグマ」が咲いてるかもしれない・・と思い出し里山の林の中に入ってみた。
笹の生い茂る斜面を登って林へ入り、 辺りを探していると花の跡が残るカシワバハグマに出会った。

ちょっと時期を失したかも・・・と思いながらも更に目を凝らして探していたらようやく咲いてるこの花を見つけることが出来た! 
コウヤボウキと違って樹陰を好むこの花に出会うのは久しぶりだ!

2006年10月8日日曜日

秋のバラ

今日は朝から澄み切った青空が広がった。 こんな日は家にくすぶっているのは勿体ない。 かなり強い風が吹いていたが草ぶえの丘のバラ園に秋のバラを見に行ってみることにした。 
日曜日とあって草ぶえの丘は家族連れで一杯。

初夏の華やかなバラ園と違ってまばらに咲く園内はさびしい雰囲気、それでも秋の陽光に照らされたバラの花はまばゆかった。
広い園内にぽつぽつと咲く花を見ながら歩いていると黄色いバラに目が止まった。 しっとりと落ち着いたこの色が気に入った。
陽に輝いて咲いている控えめなピンクと白いバラにも出会った。 やっぱり控えめな花が良いと思う。
どこからか風に乗ってバーベキューの良い匂いがしてきた。 とたんに腹がすいてきて、 やっぱり「花より団子」だなあ・・と苦笑いしていると、今度は薄紫の花に目が止まった。
行く手にビロードのような深い赤のバラがぽつんと咲いているのが目に入った。 この色のバラも好きである。

2006年10月7日土曜日

ツリフネソウの不思議 その2

今朝は凄い雨は止んでいった。 午前中は名残の風が吹きすさんでいたが次第に治まって秋の青い空が覗き始めた。
先日に続いて今度は、ツリフネソウがどの様に咲き出すのか、「ヤマユリ山」さんに言われてその不思議を見てみたくなり裏庭を覗いてみた。 ツリフネソウは終盤になっていたが、それでも未だ蕾のものも結構ある。
この写真、右の方の小さな蕾から左の方の膨らみ始めた蕾まで上手い具合に写っていた。 小さな蕾は普通の花とあまり変わらぬ形をしているようだ。 それが次第に独特の形になって行くのがよく分かる。
花の尻尾の部分はというと、小さい蕾のときは蕾の中に納まっているようだが、少し膨らみ始めると次第に外に伸びてゆくようだ。 かなり大きく膨らんだこの写真のような蕾では、花の開口部は大きな萼のようなもので蓋がされているのだ!
やがてこの開口部の蓋が開いてあの見慣れたツリフネソウの花になることが良く分かる。  ほんとに何とも不思議な花ではある。




ツリフネソウの花の不思議さに夢中になっていた時、その中に白い花が咲いてるのが目に入った。

何とそれは未だ20cmに満たない小さな茎に咲いた白いホトトギスの花だった。 例年この花が咲くのは表の庭、いつの間にか日当たりの悪い裏庭に種が運ばれてきたらしい。
どうして我が家の庭にこの花が咲くようになったのか、どういう種類のホトトギスなのかは知らないが、毎年普通のホトトギスの前に咲き出すこの白い花に出会うと嬉しくなる。

2006年10月4日水曜日

ミズヒキの開花

今日も相変わらず今にも降りそうな空だった。 天気予報でもここしばらくは秋晴れは期待できそうも無い。

  ふと庭の片隅に茂ったミズヒキの一本に開いた花が並んでいるのが目に入った。 さっそく上手く撮れることが滅多に無いこの花に挑戦してみる。

暗い空の下、100mmマクロを手持ちで狙うのだからまともに写ってるのは何枚も無かったが幾分ましなのがこの写真。
ファインダーを覗いていると小さながやって来た。 この蟻、「一体何してるのかなあ・・? アブラムシでも探してるのかなあ・・・?」
更にファインダーを覗いていると、蟻があの小さな花に首をつっこんでるのが目に入った。 「こんなに小さな花の蜜を食べに来てるんだ!!」
傍らに赤い実を付けた「ハゼラン」が未だ花を咲かせているのでびっくり。
咲き出したばかりのこの花に出会ったのは7月末だったから随分長く咲いている。 「三時花」と呼ばれるだけあって午後3時頃にならないと咲かないこの花にはなかなか気付かない。その上この花、あまりに小さくていつものように何回もシャーターを押してるのにまともに写ってたのはこの写真くらいだった。

2006年10月3日火曜日

散り始めたサクラタデ

朝のうち陽が射していたので秋晴れになることを期待してたら又次第に雲が厚くなってがっかり。 今年は良い天気がほんとに少ない。

咲き揃っていた庭のサクラタデは・・・と見ると未だ結構咲いているので窓から400mm望遠で撮ってみた。

ところがこの現像写真を見て一瞬 「オヤ!花が落ちる瞬間が写ってるのかな?」と思った。 でもシャッタースピードからいって止まって写るはずが無いと気付きよく見ると、それは散った花が細い蜘蛛の糸でぶら下がっていたのだった。
そういえばどの花穂も花が散って歯が欠けたようになっている。

2006年10月1日日曜日

ツリフネソウの不思議

早いものでもう十月、あっという間に季節は行ってしまう。 このところ何やかにやと用事が重なり、カメラに触れる機会に恵まれない日々が続いていたが、一段落した今日は又あいにくの天気、午後から雨が落ちてきた。
何気なく裏庭を見ると、終わったと思っていたツリフネソウが未だ咲いてることに気がついた。 さすがに終盤、既に種が育っているが今年は花期が随分長い。
ツリフネソウは咲き方が面白い。 初めて出会った時はその不思議な咲き方にびっくりしたが、そういえばどういう風に花がぶら下がっているのか未だに確認したことが無い。 そこで左前から花と柄の接合部を撮ってみると、そこには2枚の小さな萼のようなものがあることに気がついた。
もう一枚右横から撮ってみたのがこの写真。  普通の花なら萼が開いたのと同じ方向に花が開くのに、この花は萼の向きとは直角の方向に花が開いているのだから面白い!