2009年6月25日木曜日
房総のむら梅雨風情
このところ雨が降ったり曇ったりの天気。 今日も梅雨空だったが雨の降る気配ではなかったので「千葉県立房総のむら」の風土記の丘周辺の散歩に出掛けた。
途中通った北印旛沼東岸の広大な田園地帯は、既に完成間近な成田高速鉄道の高架橋に縦断されてすっかり景観が変貌し、かってののどかな田園の風情は無くなっていた。
蓮の葉が茂る「坂田ケ池」はこの時期水鳥の姿も無く静まり返っている。
池の縁を巡る遊歩道を行く先々で紫陽花が迎えてくれる。
なんとも爽やかな花の色、 蒸し暑さを忘れさせてくれるようだ。
行く手にこの辺りでは見かけぬ黄色い花が咲いている。 よく見ると植えられたキスゲだった。
汗を拭き拭き湖岸の坂道を登って風土記の丘の遊歩路を歩く。 樹林の小径の両脇に群生する「ハエドクソウ」は既に花盛りだ! もうこの花に時期だったか・・・と感慨に耽ってしまう。
「オカトラノオ」も咲いている! そいえばこの花が群生している時期なのに意外なほどこの花に会わない。 一体どうなっているんだろう・・・。
林の切れ目にオレンジ色の花が咲いているのが目に入った。 「ノカンゾウ」の花だ! この花の色を見ると夏が近づきつつあることを実感させられる。
移設展示されている古い民家近くの林の中に植えられた綺麗な紫陽花に目が留まる。 なんとも静かで優雅な雰囲気!
紫の花の群落に遭遇。 花の色が大好きな「ウツボグサ」の群落だ! そうそう、ここはこの花が多かったんだ!と思い出す。
見ていたらこの花にいろんな昆虫が飛んできていた。 これは「セセリチョウ」の仲間、「オオチャバネセセリ」だろうか・・・。
直ぐ近くのアザミノ花の跡にトンボが止まった。 北総では一番多い「ノシメトンボ」だ。
古墳群のある草原にも「ウツボグサ」が多いなあ・・と踏みつけぬように歩いていたら、そこここに可愛い「ネジバナ」も咲いている。 高原のお花畑を歩いている気分だ!
草原を抜けて又林に入ると、路は下って深い森の中の水生植物園になっている小さな池のほとりに出る。 ふと辺りを見回すと、斜面が紫陽花で埋まっていて思わず眼を見張った。 紫陽花は静かな雰囲気がほんとに良く似合う!