2015年8月4日火曜日

北茨木の「六角堂」へ

連日35℃超えの猛暑が続いているが、最近、家の近くの東関東道から常磐道に高速道路がつながって便利になったこともあり、この日は思い切って北茨木の海辺へ一泊二日のドライブ旅行に出かけることにした。

先日九十九里浜に行ったら海辺は内陸よりも5℃近く気温が低かったことに味を占め、以前から磯の風景が綺麗だというがどんな所か見てみたいと思っていた北茨木の海岸にある「六角堂」に行ってみることにした。
大震災の大津波で破壊されたがその後再建されたと知り、何時か見に行きたいと思っていたのと、調べてみると福島県境にある「勿来の関跡」も近いのでそこもどんな所かついでに見てきたいと思ったからである。

途中、海の眺望が開けた広大なお花畑で有名な「ひたちなか海浜公園」にも寄り道した。

2時間弱で到着した「ひたちなか海浜公園」の南口。
寒流が流れ下る太平洋沿岸は涼しいのでは・・と思ったが当てが外れ、 海辺にも関わらず期待に反して34℃近くと暑かった! 

初めて入る園内はやたらと広そう! この暑さの中を歩き回るのはちょっと無理かなあ・・・と一瞬たじろいだ。

インフォメーションマップを見てみると「シーサイドトレイン」が園内を巡っていることがわかり、これに乗ろう!と決める。

広い園内をガイドさんの説明を聴きつつ海風に吹かれながら巡るトレインは猛暑も気にならなくて助かった。

遊戯施設もいっぱいあるんだ!と初めて知る。 でも暑くて人影は少ないようだ。

鬱蒼とした森林もある!  樹種も多く、動植物が豊富なトレッキンコースが整備されているという。

広々した草原にはマツヨイグサの仲間が花盛り!

ここはお花の公園と思っていたが、デズニーランド4個分の広さの園内は広大な自然園の様相。 事前に描いていたイメージとは大違いだ!

やがてコキアが綺麗な「みはらしの丘」にやって来た。 
ここだけはゆっくり見てこようと、ここでトレインを降りて丘に登ってみることにした。

暑いのに他にも登っている人がいる!

丘の上からなるほど海が見えた! これは那珂湊方面の海だ。

ふもとに古民家まである! お花畑の手入れをする人の姿も見える!
 ひまわりの花は未だ咲いていないようだ。

あまりに暑いし広すぎるのでゆっくり見て回るのは又別の機会に譲り、そこを後にして那珂湊のお魚市場で昼食とした。

その後、「六角堂」がある北茨城市五浦(いずら)海岸へ2時間近くのドライブ。

五浦海岸に着いて六角堂に向かって歩いていると、 途中、岡倉天心のお墓があった! 
なんでこんなところに?・・と銘板を読んでみると、天心ゆかりのこの地に分骨したのだという。

六角堂のある公園に入ると、岡倉天心の邸宅があり、そこからヤマユリが咲く岸壁を下ってゆくと崖下の日本画のような海の景色が目に入ってきた!

そして再建された「六角堂」が見えた! ここは天心が読書と思索にふけった場所と初めて知った。

この屋根を超える津波は崖の上の岡倉天心の邸宅の床下まで達したという。

この地が岡倉天心、横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山等、日本画の巨匠が属していた日本美術院の拠点だったということを今まで知らなかった。
そうと分かれば明日は近くに立派な「茨城県天心記念五浦美術館」があるというので立ち寄ってみなければ・・・と思った。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)