明日は終戦記念日。
毎日暑い日が続いて家に籠っていることが多いこの時期は
あの忌まわしい戦争を忘れずに後世に伝えてゆこうとするTV番組が目に留まることが多くなり、当時を思い出して胸を締め付けられる思いがする。
家の前が板付飛行場だったこともあり、毎日のようにやってくるグラマン戦闘機やB-29の空襲の度に、幼い次男を背負って国民学校1年生の手を引っ張って逃げまどうおふくろや、 夜空を真っ赤に染めて燃え上がる博多の街の夜景、 ラジオの前で首を垂れ、正座して玉音放送を聴く静かで暑い日のおふくろの姿等、走馬灯のように瞼に浮かんで行く。
戦争が終わっても安心ではなかった。
直ぐに飛行場に米軍機が多数やってきて、日本軍の残した飛行機を飛行場に並べ油をかけて焼却。 その時の黒煙は辺りが暗くなるほどだったことも思い出した。
走り回るジープの進駐軍の兵士に手を振る菓子めあての子供達の姿も思い出す。
「進駐軍は何をするかわからない。女子供は避難した方が良い」という噂に怯え、おふくろは子供二人を引き連れ遠くの実家まで夜を徹して20km近くも歩き通した夜道の暗さも思い出す。
あのおふくろも3年前に亡くなった。 戦後70年と思うと「俺も歳をとったなあ!」と溜息が出てしまう。
それに比べこの猛暑にも負けず甲子園で奮戦している高校球児の元気なこと! 若いということは羨ましい限りだ。
暑いからと言って家に閉じ籠ってばかりでは益々衰えてしまうので良くないと思い、何処かに出かけようとした時思い出したのがキツネノカミソリ。 早速房総のむらの風土記の丘に行ってみると、いつもあの花が咲く里山が丸坊主。
お盆のころになると草刈りが入ることを忘れていた。
ともかく歩いてみることにしてしばらくすると
このキツネノカミソリが咲いているのを見つけた!
でも枯草の中では折角の花の色が冴えないのでがっかり。
諦めかけていたら、古墳が点在する草原になっている風土記の丘の東側は緑が濃いので行ってみると
古墳の麓でキツネノカミソリを見つけた! これは良い感じ!
辺りを見回すと好きな花が目に留まった。アキノタムラソウだ!
収穫は少なかったがやはり外に出て汗をかくことは精神衛生上も良さそうだ。
(カメラ:X-T1)
(レンズ:XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS)