今日も爽やかな秋日和。 心地よくうとうとしていたら花火の音で起こされた。
今日は町の小学校の運動会の日だ。 9時近く、天気も良いし散策がてら運動会を覗いてこようと出掛けて見ることにした。学校の父兄が取り囲む運動場には賑やかな歓声が響き、三十数年前の息子達の運動会の様子がまぶたに浮かんできた。
運動場が狭く感じた当時とは比較にならないが、それでも少子化が懸念される昨今にしては結構大勢の子供たちがいる!
しばしの間、歓声がこだまする運動会の様子を眺めながら懐かしさに浸った。
今日は午後から雲が広がると予報で言っていたのでとりあえず近くを散策して帰ることにした。
学校脇の林の中の急な坂道を下って稲刈りがだいぶ終わった谷津田に出た。
遠くに運動会の子供たちの歓声が聞こえる田圃は既に秋の色だ。
秋の花が咲いてないか辺りを見回しながら里山の縁に沿った小径を行くと、直ぐ脇の草の生い茂った休耕田に昨日出会ったばかりの「タコノアシ」が生えているのが目に入った。 もう既に赤くなり始めている。 わが町でこの草が生えているのに出会ったのはここで三度目だが、何年か前に最初に出会った場所はもう既に消滅して見れなくなっている。
ここも永く残って欲しい貴重な場所だが、何時まで生え続けることだろう・・・。
里山の縁の藪に絡んで小さな実がなっていた。 未だ実が青い「スズメウリ」だ!
12月になれば、葉も茎もすっかり茶色に枯れて白い実だけが目立つようになるのだが・・・、一体この実が白くなり始めるのは何時ごろだったかなあ・・と考えたが思い出せない。
田圃の畦には小さな白い菊のような花を一杯付けた「タカサブロウ」が茂り、草むらは「ママコノシリヌグイ」の金平糖のような花がちりばめたように咲いている。 そんな中、だいぶ雲が広がってきたので秋を感じなが帰路に着いた。
里山を超え、国道を渡って道路脇の土手を何気なく見上げたら、なんとこの「ナンバンギセル」が咲いているのが目に入った。 そこは以前この花が群生していた場所、定期的に草が刈られるようになって以来その姿を見ていなかった。 今日は珍しい花に出会って幸運だった。