嵐のような一夜が明け、寝苦しい暑さで目が覚めた。 起きて窓の外を見ると雨は上がっていたが風は未だかなり強い。
今日は朝からほんとに蒸し暑い。
10時過ぎる頃から青空が広がり始め、初夏の太陽が眩しく照りつけ始めた。 この分だと今にも咲き出しそうだったエゴの花が一気に咲き出したかも知れない。
そう思うとじっとしていられなくなってさっそく見に行くと、やはり一斉に咲き出していた。
この分だと満開はあと数日かも知れない。 清楚で可愛いこの花、開花期間が短くてなかなか満開になったのにお目にかかれないことが多い。 いつも道路が散ったこの花で白く敷き詰められてから気がつき悔しがる。
又数日後に来てみようとそこを後にして、久しぶりの青空の下、新緑が美しい里山に沿った小径を歩いてみた。 風を遮る入り組んだ谷津に差し掛かると、とたんに蒸し暑さで汗が滲んできた。
ふと道端の藪の中に薄いピンクの花が咲いてるのが目に入った。 ノイバラのようだが、ピンクのノイバラは初めてだ! 花の形も大きさもノイバラそっくりなのだが、ピンクのってあるのかなあ・・・。 ツクシノイバラってのがピンクと図鑑に出ていたが、花は大きいし自生地は西日本とあるからこれじゃない。
道端の野草を眺めながら歩いていたらその中にオドリコソウを見つけた。 田植えの頃は周囲の草は綺麗に刈られているのだが、未だ草刈が済んでないこの草むらには未だあちこちにこの花が咲き残っていた。
それにしてもやっぱり青空は気持ちが良い。 久しぶりに眺める田園の風景が一段と新鮮に見える。