この大きな山門と三重塔は奈良時代に建立され平安時代から千葉氏の庇護のもと栄えた比叡山を本山とする天台宗のお寺だ。
秀吉の小田原攻めで北条方についていた千葉氏が滅ぼされた折、ここも灰燼に帰したという。
江戸時代になると徳川幕府の庇護のもと、火事泥棒除け、厄除けの仁王尊天として大江戸庶民の信仰を集め、新門辰五郎の記念碑が建っていることからも分かるように、いろは「四十八組」の町火消が纏を先頭に競って参詣したと伝えられているらしい。
振り返ってみると、そこにコスモス畑があった。 谷を挟んだ向うに杉林が見えるのみ。 コスモスと言えばこの白とピンクのコスモスが馴染み深くて懐かしい気分になる。 コスモスの向こうにススキも見える。 未だ出たばかりの穂が赤い。 陽があたる側に回ってみるとバックの森はケヤキ? なんだか黄葉が始まってるみたい! 今日は風が強くて大きくなびく花を撮るのに一苦労。これは風が止まった瞬間を狙って1/800でシャッターを切ったもの。
今日は台風の影響かどうか分からぬが強い風が吹いて花の写真を撮るには向いていなかったが、「誰も訪れる人もいない・・・」というのに惹かれてやって来て正解だった。 こういう静かなありふれた自然の風景がたまらなく好きだから。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)