2013年7月3日水曜日

オカトラノオ

今日はあいにくの曇り空だったが、オカトラノオの様子を見に房総風土記の丘へ行ってみた。
というのも皇居東御苑で先月末に咲いている写真を友達のブログで見て、もうこの花が咲く季節だったの?・・・とびっくりしたからだ。 
今年は例年に無く開花時期が狂っていて見当つけにくい。 それでなくても歳のせいで花の咲く時期が思い出せなくて我ながら歯がゆい思いをすることが多いのには困ったものだ。

風土記の丘に着いた時は先日同様黒雲が広がって今にも降りそうな空模様、 早速広い雑木林の中の遊歩道を歩いて重文の旧御子神家住宅に差し掛かると、その庭のアジサイが目に留まった。 これは綺麗だ! その傍らの坂を下って「万葉植物園」と称する花壇に出ると、その脇のこの樹陰のアジサイが又綺麗!  更に林の中を行くとこのノカンゾウを見つけた! 今度はヤブカンゾウだ! この花を見るといよいよ夏が近い!・・と言う感じになってくる。 木々の茂った林を抜けた明るい草むらに出ると、このウツボグサが咲いていた。 この里山には昔からこの花が結構多い。 そして遂にオカトラノオを発見!  あちこちに咲いているが、既に茶色に変色し始めているでは! ・・・ということは何時頃から咲きだしたんだろう? 昔に比べて花の数は減っているなあ・・・と思いながら歩いていたら、林の奥に群落が見えた! それにしても未だ7月になったばかりと言うのにもう終盤が近づいているのかなあ・・・ このように未だ瑞々しい花もあるのだが、  こんな林の中に咲いている姿を見るのがたまらなく好きなのにが・・・、ちょっと思い出すのが遅かった!  来年は気をつけて咲きはじめに来たいものだ。  そういえば藪蚊の多い暗がりにハエドクソウが結構咲いている! 撮ってみたいが何せ周囲は暗いし花が小さすぎる! 十数回シャッターを押したがどれもピンボケで、かろうじて見れるのがこれ1枚 (>o<)。 藪蚊に噛まれてあちこち痒くてたまらなかったが珍しい花を発見! 名を思い出せなかったので後で調べたらオオヤマサギソウという蘭の花らしい。 この花、アップで見るとほんとに変わってる! 痒いのを我慢して歩いたお蔭で珍しい花にも出会えてようござんした! このチダケサシも久しぶりの対面、もしかして7-8年ぶりかも!

オカトラノオが既に最盛期を過ぎているとは思はなかったが、でも今日来て良かった。 のんびりしてたら今年は見損なったところだから。 最後まで雨も降らなかったし・・・ 
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF100mm F2.8マクロUSM)

2013年7月2日火曜日

ネジバナ

先日合歓の花に出会って思い出したのがネジバナ! 合歓の花が咲く頃になるときまって咲きだすこの花を見に行かねば・・・と気になっていたので、今朝は町の運動公園に行ってみた。 

高齢化が進んだからかどうか分からぬが、人気が無い公園を行くと
グランド脇にこの合歓の花が咲いていた。 好きな花を見るとやっぱり撮りたくなる。 しおれた花もあるが未だ蕾も結構ある! でも雨が多くなるので綺麗に咲いてる期間は意外と少ないのが残念。 

 芝の斜面でネジバナを探そうと移動。 手入れが悪いのか、芝と言っても雑草が生い茂っている。 そんな中に目立っていたのがこのアカツメクサ!
このブタナの花も未だ咲いている!
このニワゼキショウも結構多いが・・・ネジバナは? と見回すと、
草むらの中にギョウギシバを従えて咲いているこのネジバナを遂に見つけた! 又別の花を見つけて草の中でファインダーを覗いていたら、ネジバナじゃないこの小さな花が目に入ってきてびっくり! 昔撮った記憶がある花だが・・・と家に帰って調べたら、これは北米原産のクルマバヒメハギという花、小さ過ぎて普段その存在に気が付かない珍しい花だった。 輸入した芝の種に混じって繁殖したそうだ。 目が慣れてきたらあちこちにネジバナが見えだした。 この花はねじり方が随分少ないが、 こっちの花は3回転以上捻じれてる! どういう加減なのかなんとも不思議だ。  そう言えば下の方の花がしおれてるのが多い。 この花を見に来るのが少しばかり遅かったようだ。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF100mm F2.8マクロUSM) 

2013年6月28日金曜日

合歓の開花と紫陽花の見納め

午前中、車のメーターディスプレーに見た事も無い四角いマークの警告表示が出たので不審に思って急遽販売店に出かけてみた。 この警告は初めて見るが一体何なの?と聞いてみると、このマークはエンジンの形を表していて何か異常があることを知らせているとのこと。
コンピュータで点検して原因を調べるのでしばらく待って下さいというので、ショールームで出してくれたコーヒーを飲み、展示してある新しい車に乗ってみたりして時間を潰していたが、ふと窓の外の樹に花が咲いているのが見えた。 何だろうなあ・・・とよく見ると、それはなんと合歓の木だった! 
もう合歓の花が咲く時期だったのか!・・とびっくりすると同時にこうはしてられないぞ・・・という気分になってきた。

1時間くらいで点検が終わったが、結果は酸素濃度センサーの動作が止まっていたらしい。 これが止まるといろいろ深刻な問題に発展する可能性があるがリセットで復帰したのでとりあえず問題は解消したらしい。 
一安心して家に帰るなり、今度は合歓の樹が多い房総風土記の丘近くの里山に行ってみる。
販売店は市街地だが里山も咲いてるかなあ~?・・と半信半疑で坂田が池の入り口近くに差し掛かった時あの花が目に入った! なるほど未だ咲き始めたばかりのようだがここでも合歓の花が咲いている! 蕾が結構あるからこれから更に華やかになりそうだ。 この花が昔から好きである。 芭蕉の「象潟や 雨に西施が 合歓の花」の句の影響かも・・・・
等とぼんやり考えながら撮っていたが、黒雲が広がって薄暗くなり雨も落ちだしたので諦めて帰路に。

戻る途中宗吾霊堂近くに来た時、空が明るくなってきたので又紫陽花を見たくなり、多分これが今年最後の見納めかも・・・と立ち寄ることに。 いつものように駐車場脇から園内への入り口に入るとこの紫陽花が迎えてくれる! 赤い飾り花のガクアジサイがなかなか優雅に咲いている! 白、赤、青、いろいろ取り混ぜて咲いているのも良いが、 このように同じ色の花で埋まっているのも見応えがある。 濃い紫と薄い空色の取り合わせも落ち着いていて感じが良い! これは又青い飾り花の大きな花! こっちは飾り花が無いみたい! これは又白くて随分大きな飾り花! これはなんとも優しげで感じの良い花! これはここで一番目立っている赤い花、 この青紫が又綺麗! この紫の花はむしろ藍色と言った方が良さそうだ。 これは派手な形の飾り花だが落ち着いた色のグラディエーションが心地よい!
多分これで紫陽花の見納めだろう。 今年は何時になく綺麗だったような気がする。 又来年も楽しませてもらえるよう祈って宗吾霊堂を後にした。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)

2013年6月26日水曜日

ボケ防止の「被写界深度」計算!

カメラいじりが大好きで、日頃の身近な田園散策にはカメラが離せない。 そんなカメラ道楽の年寄だが最近とんと物忘れが激しくなって我ながらもどかしくて仕方がない。
最近は特に野に咲くお馴染みの季節の花の名を思い出せない時がしばしばで、いくら以心伝心の家内だから・・と思っていても「例のあそこにあれが咲いてたぞ!」では話が全く通じない。

それはさておき、先日写真友達が言っていた「・・・180mm、F5で写した割に後ろははっきり写った。10mくらい離れたところから撮ったので相対的な距離差が小さかったためだろうか・・・」と言うのを思い出し、そういえばレンズの焦点距離とか絞りの値とか、被写体までの距離によって背景のボケ具合がいろいろ変るが、それぞれの具体的関係を計算出来ないだろうか?と気になっていた。

感覚的には、近くの物を撮る時はちょっとでも焦点がずれると大きくボケ、遠くの物を撮ると背景も割合はっきり写り、一方、焦点距離の短いレンズの場合は近くから遠くまでピントが合い易く、焦点距離が長いレンズはその範囲が狭いと言う事が分かっている。 そこで、この関係を描いてみたのが図-1だ。
図―1

この図から焦点距離が短いと像が焦点前後の狭い範囲に集まり、長いと広い範囲に分散して像がぼけることが説明できるが、具体的な数値はこれでは分からない。

一方、近くから遠くまでピントを合うように撮りたい時は絞りを大きく絞り、背景をぼかしたい時は出来るだけ絞りを開放に近づけて撮るというのも一般的常識だろう。
だが、実際に撮る段になるとどのレンズでどの位絞って、どれくらいの距離で撮るかを決めるのはほとんど山カンに頼っている。というのも、レンズの焦点距離や絞りや被写体距離の関係が実際はどうなっていてそれが写真にどの程度影響するのか直感的には分からないからだ。

そこで、この3つのパラメータがどういう関係になっているのか計算出来ないかなあ・・・とボケ防止も兼ねて考えてみることにした。

その前に先ずは焦点距離とか絞りの値、そして被写界深度とは一体どういうものか正確に知らなければ話にならないぞ!・・と思い当たり、カメラのレンズの事を書いた本をめくってみた。

焦点距離とは?

そうすると、「焦点距離とは、無限遠の平行光線がレンズで屈折して一点に収束する点からレンズの中心までの距離」と、物理が大好きだった学生時代に習ったことが書いてあったので「そうっだったよなあ・・」と合点する。

これは余談だが、更に読んでいたら「実際のカメラはレンズ取り付け面と撮像素子間の距離は機種毎に一定でキャノンのEOSの場合は44mmに決められている云々」・・と書いてあり、なるほどそう言われればそうだ!とうなづいたものの、と言うことは焦点距離が十数ミリの広角レンズや数百ミリの望遠レンズは撮像素子からの距離から考えるとレンズの中心はカメラ内部だったり、レンズの外側だったりする・・ということになる。

実際のカメラのレンズは複数のレンズを組み合わせたものなので、その中心といっても物理の授業で習ったほど単純なものではなく、一見しただけではどこが中心だか分からないらしい。
ここまで行くと難しくてとても素人が立ち入れる領域では無いが、 実際のレンズ設計にはいろいろ高等技術が駆使されているんだなあ!・・・と感心してしまう。 でもいずれにせよ「焦点距離はレンズの中心から焦点までの距離である」ことには間違いはないようだ。

F値とは?

F値というのはレンズの明るさや光量を調整する絞り具合を表す事は当然誰でも知っていること。
昔、一眼レフのオリンパスOM-1用の焦点距離50mmf:1.4の明るいレンズが欲しくて仕方がなかったが、当時の給料では高価で買えなかった苦い思い出もある。 

明るいレンズと言う事は多くの光を取り込める口径の大きなレンズ、その焦点距離をレンズの有効径で割った値がF値だ。

F=焦点距離÷レンズの有効径 (絞りを絞ったときは開口部の直径)

だから50mmの焦点距離で50mmφの有効径のレンズの場合、f:1.0ということになる。この関係をグラフにしてみると図―2のようになった。

図―2

一方絞りはというと、カメラに光りを取り込む量を加減するために範囲を狭めたり広げたりする光量調整装置だ。
前述のレンズの場合、有効径の半分に絞りを絞るということはF:1だったのがF:2になるということになる。
入ってくる光量はというと、その面積に比例して2の二乗分の1になり、ほぼ25パーセントの光量に減ることを意味する。 この関係をグラフにしてみると図-3のような結果、 光量が絞りでこんなに少なくなるとは驚いた!

図―3 

被写界深度とは?

被写界深度とは被写体の前後のピントが合う範囲の事であることは分かっていても、具体的にはどの程度のピントの範囲の事なのだろう?  焦点距離の短いレンズは範囲が広く、望遠レンズは範囲が狭くなるのも容易に想像がつくのだが、具体的にどの程度なのかを考えるために被写界深度を判断する基準が知りたいと思いながら本を読んでいたら、遂にその記述を見つけた。 

それは、「キャビネ版に引き伸ばした時に眼で見て点と判断できる大きさの撮像素子面上の像の大きさ、 実際には焦点の前後で直径0.035mmの円内に収まる距離」ということだった。

これが分かればレンズの被写界深度を幾何学的に計算できそうだが・・と更に読んでいたら次の式を見つけた。
ここでdが被写界深度の基準になる円の直径、 Fは絞りのF値、aは被写体距離、fは焦点距離だ。

ここまで分かれば後は計算してみるのみ、どんな結果になるのかわくわくする。

通常気にするのは焦点の後側の背景のボケ具合だから、焦点距離の異なるレンズ毎に、被写体距離と絞りによって後側被写界深度がどう変化するのかを計算し、グラフにしたのが図―4から図―7だ。

図―4


図―5


図―6


図―7

この結果を見ると、焦点距離50mm以下とそれ以上のレンズでは被写界深度への絞りの影響は随分違うようで、特に100mmの中望遠レンズ等では1m以内の被写体を撮ろうと思ったら思いっきり絞りを絞っても、cm単位の距離でボケてしまうし、200mm望遠レンズだとmm単位の距離でボケてしまうことがよく分かる。
絞りと言うのはレンズによってこれほど効き方が違うとは思いもよらなかったので驚いた。

このところ毎日のように天気がぐずついて写真を撮りに出歩く気にならなかったので、こんな計算でボケ防止の頭の体操が出来て良かった! ・・・とは言っても、だいぶ物忘れが激しくなってるんだからこれ等の計算が正しいかどうかはあまり当てにはならないし、 嬉しがってる場合じゃないのかも・・・・。