昨晩は飛騨高山の古い町並(国選定重要伝統的建造物群保存地区)や高山陣屋(国指定史跡)を見物しがてらレストランで夕食を摂った後駅前のワシントンホテルに宿泊、目が覚めると今朝もなかなかの上天気になっていた。
朝8時、バスは乗鞍岳に向かって昨日来た道を遡って行った。
昔から頂上近くまでバスが通っていたこともあり、登ってみたい山のリストに入れてなかった乗鞍岳だが、日本離れした山容と広大なお花畑は一度は見てみたいと思い続けていた。
車窓の雲が掛かって頂きが見えない山の姿を気にしていると、やがて樹林帯を抜け視界が開け、這松に覆われたなだらかな山容の乗鞍岳の峰々が見えてきた。
初めて見る乗鞍岳は厳しい山容の山岳が多い日本としては珍しく、こんなにゆったりとのどかな雰囲気の山だったんだ!・・・と感嘆。
やがて畳平のバスターミナルに到着。
ウインドヤッケを着込んで所々に残雪が見える標高2700mの車外に出ると、外はのどかな雰囲気とは裏腹に、冷たい強風が吹きつけて陰ってガスったりすると思わず首をすくめるほどの寒さ!
この寒さだし、山に登る体力も元気も無いし、与えられた約2時間の自由時間をどうしようかと家内と相談した結果、この下のお花畑を散策することになった。
お花畑に下り始めるとすぐさま目に入った懐かしい花! ・・・だが名が出てこない!
添乗員に貰ったパンフレットを見てこれがミヤマキンバイで
これがハクサンイチゲだったことを思い出した!
昔はこれ等の高山植物を見ればすぐさま名前が出てきたのに、今はしばし考え込んでも出てこないからもどかしい。
山の上の方にドームが見える! 乗鞍岳のコロナ観測所だ。
お花畑から見上げたスイス風のバスターミナルの建物。
このお花畑はカール状になっている。 きっと氷河期の痕跡に違いない。
ヨツバシオガマだ! この花は覚えていた。
これはクロユリ!
このお花畑にはこの花が結構多い!
これはコイワカガミ!
これはショウジョウバカマ!
お花畑を一周して懐かしんでいたのだが、この辺りから何だか気分が悪くなってきた。 生あくびも出る。
これは昔何度も経験したことがある高山病だと直感。
若いころはそれでもがむしゃらに歩いたものだが、歳だから歩くのはやめてバスターミナルで休むことにした。
乗鞍岳を下ってバスは上高地へ。 いつの間にか高山病は治っていた。
50年くらい前に2度ほど訪れたことがあるが当時と違うと思ったのは立派になったアクセス道路と池中の枯れ木があまり目立たなくなった大正池。
昔の雰囲気があまり残っていない大正池を樹間に見ながら上高地バスターミナルへ着くと、すぐさま森の中を奥方の一番のお目当て、上高地帝国ホテルへと向かった。
森の中はこのカラマツソウの花盛り!
先ずは腹ごしらへに上高地帝国ホテル伝統の逸品ビーフカレーを堪能して散策開始!
道端のカラマツソウに感嘆しながら散策。
こんな赤いゲンノショーコも咲いていた。
穂高橋の上からの景観!
渓流沿いの散歩は心地よい!・・・と言いたいところだが日向は暑かった!
六百山に三本槍に霞沢岳等と、指さしながら歩くのも楽しい!
ウツボグサが咲いている!クガイソウも咲いている。ウエストンのレリーフ。 これは今回初めて訪れた。
こんな景色もこの辺りの名物
木の間越しに見える北アルプスの峰々にわくわく!
焼岳が見えた!
心地よい白樺並木!
見えてきた河童橋!
岳沢を囲んで連なる西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳、明神岳の峰々がこんなに綺麗に見れるとはほんとに幸運!
この最後の河童橋に別れを告げて散策終了!
バスターミナルへ戻ってきた。
それにしても今回の旅はついてました。 3つの台風が発生して一時は諦めかけたのに、こんなに良い天気に恵まれるとは嬉しい限り。
(カメラ:X-T1)
(レンズ:XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS)