今朝は風が猛烈に強かった。 天気も良くない。 それでもこのところの暖かい陽気で近くの里山のカタクリの花が咲き出しているのでは・・・と気になっていたので見に行くことにした。
風の通り道のような谷津田の奥の里山の縁に行ってみると、もう既にあちこちにカタクリの花が咲き出していた。
桜の花の開花が近いこの時期になると、この可愛い花のことを思い出す。 半世紀前に雪国で初めて出会ったこの花、温暖な北総の里山で出会ったときの驚きが未だに忘れられないのだ。
足元の花に気をつけながら歩いて行く。 見ると田圃の用水路の脇にもカタクリの花が咲いている。
あの綺麗な花は?・・・と比較的背の高い花に目をやると、それは普通「ハナダイコン」と呼んでいる紫の花。 この花も野の春を感じさせてくれる嬉しい花だ。 本名は「オオアラセイトウ」のようだが「ショカッサイ」と呼ばれたりすることもある。
ここはわが町では唯一の貴重なカタクリの群生地、季節毎に様々な山野草が楽しめる。 毎年花を咲かせるには山の手入れが欠かせないのだが、代々この里山を守り続けている持ち主の農家には頭が下がる思いがする。 ふと目をやると、山肌から染み出る水際にワサビの白い小さな花が咲いていた。 こんな所でワサビに出会うとは・・・と思わず感激してしまう。