朝から気持ちの良い秋空が広がって放射冷却で寒いかと思ったらそれほど外は寒くない。
気持ち良いので町の周辺を歩いてこようと奥方と連れ立って散策に出掛けた。
屋並を抜けた先の谷津田の奥は未だ朝霧が残っているのか、何となく煙ったように見えていた。
田圃の畦道を通り抜けて国道を渡り、昔ながら屋並の間の細い道に入った。
ふと見ると、道路脇に古そうな道しるべがある。 何て書いてあるのか目を凝らしてみると「・・・成田宗吾道」と読める。 この細い路地のような道は、昔は宗吾霊堂への主要な街道だったのだろう。 石柱の裏側を覗いてみるとそこには「明治x年、 木内xx」と彫られているようだ。
しばらく行くと道沿いに鬱蒼と荒れた薄気味悪い森が続く。 藪のような森の中を覗いてみると樹木の間に朽ち果てた廃屋が見える。 かなり広大な敷地のようなのに住人は一体どうしたのだろう・・・。
その一角が開けていたので覗いてみると、樹に絡まる蔦が真っ赤に紅葉していた。
古い街並みを抜けて田圃に出る。 明るい秋の光を受けた田圃はのどかそのもの、のんびり歩いてやがて本佐倉城址が見える谷津田に出た。
城跡近くにハウスがある。 見るとハウスの窓にはシクラメンの赤い花がびっしり敷き詰められていた。
6km近く歩いた久しぶりの散歩で結構疲れた。 背中は汗で濡れている。
引き上げよう!と谷津田から家に向う左手の坂を登ることにした。 この辺りでは一番急なこの坂は、10分足らずだが結構きつい!