朝庭に出てみると霧雨が顔にかかって薄ら寒い梅雨のような天気だった。 こんな日が続くのかと思うと気が滅入るなあ・・・と思いながら緑一色の薄暗い庭を眺めていたら、片隅に白い花が咲いているのが目に入った。
それは毎年この時期になると咲き出す八重のドクダミだった。
昼を過ぎた頃、外が明るくなってきたようだが・・と覗いてみるとなんと爽やかな青空が広がり始めていた。 だんだん天気が良くなりそうだと思うと急に嬉しくなってどこかへ出かけたくなった。 そうだ久しぶりに海に行ってみよう・・・と大急ぎで家を飛び出した。
車で向ったのは家から40分の九十九里浜・片貝漁港。 着いた時、漁の終わった船が停泊する片貝漁港は雲一つ無い快晴だった。
かたわらの草むらにはハマヒルガオがのどかに咲いている。
漁港の外を眺めてみると、波間に遊ぶサーファーや長く伸びた外堤防の上の米粒のような太公望の列が見える。
登ってみた砂浜の奥の小さな砂丘、風の模様が綺麗だった。
久しぶりに海を眺めて何だかすっきりした気分。