2015年9月3日木曜日

PC改造とWin. 10導入記

今年の夏は記録的な猛暑が続いたり連日のように雨や曇天の日々が続いたりで、田園散策する気も起らずすっかり調子が狂ってしまった。

毎年撮り続けていた好きな夏草の花に未練を感じながらも家に閉じ籠ることが多かったので季節感がすっかり薄れ、運動不足でそのうち足腰の筋肉が退化してしまうんじゃないかなあ・・・と心配になっていた。

家に閉じ籠ってやることと言えば、PCの前に座って画面を眺めることくらい。
  何時からか、PCを立ち上げるたびに「Windows 10の予約」を勧誘するポップアップが出るようになってから、あまり面倒なことはしたくなかったのでうるさい!と思いながらも無視していた。

  それでもまた何時かXPみたいなことになることは分かりきっているので出来れば変えたほうが良いかも・・・と思いつつWin 10のWEBを覗いて見てみると、Win 7とWin 8の機能をまとめて更に便利にした感じのOSで、今のうちなら無償というし、作業はバックグラウンドで行われるのでアップデートみたいな感じで簡単にインストール出来るというのは確かにお得には違いないと思った。
しかしシステム要件を見ると、最低20Gの空き容量が必要と書いてあり、5年位前から使い始めた今のPCは、130GのSSDの空きが18G程度に減ってしまっていてとても足りないことが分かったので諦めざるを得ないと一旦断念した。

それでも無償でアップグレードが可能なうちに300G位の大容量のSSDを搭載したPCに更新する手も有りかなあ・・・と考え始めたが、それはかなり高額なPCになりそうなのでなかなか簡単には決断出来なかった。

8月21日(金)
雨や曇りが続いて退屈していた時、昔の仕事仲間から飲もうとの誘いの電話があって尻尾を振って出かけたらその話題に花が咲いた。

仲間の一人がWinndows 10を導入したが意外と簡単だったと言う。 

「Win 7とWin 8の二台に予約を入れたら勝手にインストールしてくれ、今まで使っていたソフトやデバイスがほとんど問題無く使えた!」と言っていた。
 ただWindows 7の古い機種はシステムドライブの空きが少なくて動作がかなり遅くなってしまったとのこと。 何時でも元に戻せるように前のOSを消さずにインストールされるためらしい。 

9月1日(火)
  Win 10を入れたら今まで使っていたソフトやデバイスがどの程度使えるのか?・・・という疑問や、導入するのは結構面倒な作業を強いられるのでは?・・・との心配が仕事仲間の話である程度解消し、無償キャンペーン中に導入するメリットを感じてきたので何とかしたいという気持ちが高まってきた。

思い切って300G以上ののSSD搭載PCに更新しちゃおうか・・・と連日何社かのWEBページで希望条件を入れカスタマイズの見積もりをしてみたが、どのメーカーも軽く20万を超えて頭を抱えてしまった。

そんな時思い出したのが、仕事仲間の「Windows 7の古い機種はシステムドライブの空きが少なくて動作が遅くなってしまった」という話。ということは、今のPCのシステムドライブを高容量のSDDと交換すれば良いかも・・・。
Windows XPのPCをWindows 7に変えた時に行った作業と同じなのだ。 

そうと気が付いてSSDがいくらで買えるか早速調べてみると、125G位だと1万円前後、250Gで1万5千円前後、500Gだど2-3万円で買えるではないか! こんなに安くなっているとはびっくりだった。

今までの130Gのシステムドライブが5年で満杯になっていたので、Win 10も一緒に入れるなら余裕をもって300G以上のSSDにしたいと思った。
ネットショップで探していて370という数字が目に入ったSSDを発注したが、昨日入荷した現物を見るとそれは何と500Gの容量のだったのでびっくり。
まあ多い分には問題ないが何処を見ていたのか我ながらうかつこの上ない。

  それはともかく、早速新しいSSDにシステムドライブ(C)のクローンを作ることにした。
SSDに付いていた何故か英文の取説によると、クローンはSSDにSATA-USB変換ケーブルを装着し、PCのUSBに挿してからユーティリティーソフトを使って作製するのだという。
あいにくそのケーブルを持ち合わせていないので、作業には使わないEドライブのケーブルを外してSSDに繋ぎ作製開始。 
比較的簡単に出来上がったクローンを今度は今までのシステムドライブと入れ替えて作業完了。 
ケーブルが外れていたりして応答せず狼狽しつつも、やがて何とか動くようになって念のため中身を確認すると、何と今までと全く変わらず空き容量も増えていないでは! 
おかしいなあ?・・・と一瞬思ったが、 実はこれ、クローンだから今までと容量は全く同じパーテーションが割り当てられ、残りは未使用状態になっていたのだ。
 そこでディスク管理機能を使ってパーテーションを広げる作業を実施し、遂に500Gのシステムドライブが完成し、早速Windows 10の予約を行った。

9月3日(木)
連日PCを立ち上げるたびに通知領域に表示されている「Windows 10の予約」のアイコンをクリックしていたが、その度に「読み込んでいます」と出てなかなか完了しない。

3日目のこの日、ようやくインストールが完了しWindws 10が立ち上がった。

画面を見て何がどうなっているのか今までとは表示の仕方が異なるので戸惑うことがあるが、機能を一つ一つ確認しながら操作して見ると、基本的には従来の機能を踏襲していたので慣れたら問題はなさそう。

ビジュアルな表示を使ったきびきびした動作はまるでスマホを扱っているような感覚! 
カスタマイズして普段使っている機能をまとめて表示すればかなり扱いやすくなりそうな感じだし、Windows 10のインターネット・エクスプローラーには従来のお気に入りをインポートして使えるので困ることは無いと思った。

とは言っても問題が無かった訳ではない。
プログラムの中には古くてこのOSに対応出来ないものも幾つかあった。
また一方、 取外したシステムドライブはパーテーションで区切られCドライブとバックアップ用のDドライブになっていて、データドライブのHDDはEドライブになっていたのだが、改造後はデータドライブのパス名がDになってしまったため、従来Eドライブを参照していたプログラムは「パスが見つかりません!」とエラーメッセージを返すようになってしまったのだ。
 お陰でその度に参照先のパス名をDに変更する作業を強いられてしまったが、 新しいSDDの容量は余裕たっぷりだから事前にパーテーションをCとDに分けてパス名が変わらぬように設定しておけばこの問題は避けられたのに後の祭りだった。

それにしてもシステムドライブだけの交換で済んで良かった。 費用はおそらくPCの更新と比べたら十分の一以下で済んだ感じだ!