昨日孫の運動会に行く電車の車窓から近くの里山に咲いているウツギの花を見かけた。 今朝そのことを思い出すと、もうじーとしているわけには行かなくなって、昨日の疲れが残って体が重く感じたにもかかわらず、そそくさと重いカメラを担いで里山巡りへと繰り出した。
町外れから谷津田に降りる径に入ると、見慣れない大きな花の房を着けた1m近くのイネ科の植物に目が留まった。 こんな大きな花の房を着けたのは何だろう?・・と後で調べたら、カモガヤという牧草が野生化したものらしい。
何やら花が咲いてる!・・と目を凝らすと、それは里山の灌木に絡まって咲くスイカズラの花だった。 ここ数年里山歩きから遠ざかっていたので随分久しぶりに会ったような気がして懐かしかった。
ひらひらと目の前を飛んでいたミスジチョウが近くの桑の葉にとまる。
小さなラッパ状の花をいっぱい付けてるこの樹、昔この時期に良く出会ったが何だっけ?・・・としばらく考えていたら思い出した! イボタノキだ! 変な名の樹だが、この樹にイボタロウムシが寄り付いて白い蠟を分泌することから名が付いたと言うから面白い。
咲いてる咲いてる! ウツギがあちこちに咲いている。 この花を見ると「♪♪ う~の花~の匂う垣根に・・・」と、ほんとに初夏が来た実感が湧いてくる。
ふと里山の杉の樹を見てびっくり! 幹の上までテイカカズラがびっしり覆って咲いているでは!
これだけ絡まれたら杉の樹はとてもじゃないが長生き出来そうもないんじゃないかなあ・・・
それにしてもこれは見事だ!
傍らの草むらではこのヒルガオも綺麗に咲いていた。
里山を抜けて明るい田圃に出ると・・・
水辺でこのアカバナユウゲショウの群れに遭遇! この花が群れて咲くと辺りが一段と華やかで良い。
賑やかなオオヨシキリの声が聞こえるので目を凝らしてしばらく探していたら遂にその姿を発見! 声を振り絞って懸命に鳴いているでは・・・・
稲の緑が濃くなったなあ・・・と感嘆! もう田植えが終わってそろそろ一月、何によらず成長するのを見るのは嬉しいものだ。
田圃の奥の里山の縁にこのモミジイチゴの実が生っていた!
ヤマグワも実が生っている! 食べてみようか・・と思ったがやめといた。 口が紫に染まるから。
田のあぜ道でこのキキョウソウを見つけた! 葉の付け根から次々に花が咲くので「ダンダンギキョウ」とも呼ばれているらしい。 これも外来種、北米原産らしい。
我が家の玄関先に生えているニゲラも咲いている! しかも色は薄紫で神秘的! この花、すっかり野生化しているみたい。
谷津田の奥にこの見事なウツギを発見! こういう風景はたまらない。
そういえばガマズミも今盛り! あちこちに咲きだしていてどれを撮ろうか・・・と迷っているうちに撮りそびれていた。
ニワトコも既に実が赤くなっているのもある!
農家の前の里山でこのセンダンが咲いていた! この花の季節だったことをすっかり忘れていたのでびっくり。
この心地よい花の色が大好きで、これを見ると又この樹を探してみたくなる。
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)