昨日の夕方、四十数年前におやじと共同で作り、今では滅多に使わなくなってあちこち傷みが激しくなりその処置に苦慮している鬼怒川の山の家にやって来た。
2010年の夏に点検に来た翌年の例の大震災で「外壁が崩れ落ちて柱がむき出しになっている」との連絡で修理を頼んでいたのだが、久しぶりに見る家は綺麗に修復され、一見何事も無かったように静まりかえっていた。 ガスも水道も来る前に業者に点検を頼んでいたのでその点は心配ない。
ところが一歩家の中に入ると大変なことになっていた! 棚から落ちた本や書類やカメムシとかカマドウマ等の虫の死がいが散乱、 木の葉や食いちぎった紙の山も数か所にあった。 カヤネズミの巣だ!
部屋ごとに仕掛けた“ねずみホイホイ”にはカヤネズミや様々な虫が仕掛けを覆うように重なり合っていた。
散乱した書類はおやじの遺品、ネズミに齧られたフランス語の独習帳とかいにしえの書体の写帳、その丹念な筆跡を見て明治の人間はほんとに凄い!・・としばし感慨に耽る。
窓を開け放し、マスクを着けて大掃除開始! 食器棚は扉を固定してあったので外に飛び出してはいなかったが、うっかり開けると一気に崩れ落ちそうなので慎重に作業。
部屋の壁板も何か所か剥がれかけていて釘と金づちで修復作業、慣れない大仕事てクッタクタ!
夕方急に雨が降り出してそのうち雷も鳴りだした。
作業は今日の午前中で一段落。 TVがアナログなので見れなくなっていたが、ラジオ頼りの生活に違和感はない。 それどころか戦後間もない小・中学生時代に戻ったような懐かしさと安堵感すら感じてしまう。
そのラジオの天気予報で晴れると聞いて咲きだした桜の花見に行ってみることにした。
これはまず最初にやって来た桜が咲きだした鬼怒川公園駅前。 それにしても人影が少ない!
中が真っ暗なホテルが並ぶ寂しげな温泉街にも桜が咲きだしている!
鬼怒川公園へ行ってみる。 未だ若い枝垂れ桜の並木が続くエントランス。
桜が綺麗に咲いているけど人影がなく物足りぬ感じ。
綺麗に咲いた枝垂れ桜。 枝垂れはやっぱり他の桜より早く咲き揃うようだ。
広々とした公園はのどかな春の様相だが、犬の散歩に来ている数人の人影のみ!
そこを後にして次に訪れたのは「龍王峡」。
閑散とした駐車場に車を停め辺りを見て回る。 なんだか殺風景になったなあ・・・と思ったら以前あった東武のレストランとその前の駐車場が更地になっていてびっくり! 原発事故や尖閣諸島問題の影響がここにも表れているのかも・・・
それでも駐車場の外れの桜が咲き始めている!
これは温泉街をバイパスして奥鬼怒や川治に向かう高架橋。
山は萌え木色だ! 芽吹き始めた山の色が心地よい!
桜が満開になると華やかになるだろうが・・・・
(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF24-70 F4L IS USM)