2010年4月24日土曜日

長熊廃寺跡周辺散策

今朝もこの時期としては気温が低く寒かったが、間もなくやって来る五月を思わせる明るい空だった。 車の点検修理に訪れたついでに、佐倉市の長熊地区にある奈良時代に存在したという寺の址を散歩した。
ホンダの販売店脇を下って谷津田に出る途中、この果樹園が目に入る。 これは柿の木のように見えるが・・・、この辺りで柿の果樹園なんてあるのだろうか・・・。
印旛沼干拓田では未だこれからのところが多いのに、降り立った谷津田には既に水が張ってある! この辺りは沼の水が届かないので昔の人が苦労して深い井戸を掘ったらしい。 冷たい地下水を汲み上げて温めておく必要があるのだろう。
田圃の周辺はこの可愛いカラスノエンドウの花盛り!
里山の縁でこのグミの花を発見。 グミの花を見るのは久しぶりで懐かしい!
記憶がおぼろげで廃寺址への路が定かでは無かったが、見当をつけて里山の路を登り始めた。 暫くすると森を抜けてこの八重桜が目に入る。
小さな集落の三叉路に、スダジイの老木とこの愛宕神社の鳥居が立っていた。 ここは見覚えがある! この奥の森の中が廃寺の址だ。
鳥居をくぐって神社の拝殿に向かう小径はあまり訪れる人もないのか荒れ果てた感じ。
途中の森の中にこの石碑があった。 傍らの朽ちかけた銘板には、ここの発掘調査で奈良時代の遺物や遺構が見つかって県の史跡に指定したと書いてあるが、後の調査でここで高岡寺と書かれた遺物が見つかったが、遺構の存在は疑問視されるようになったらしい。
森の奥の五良神社の小さな社の脇に立つスダジイの大木が歴史を感じさせる!
愛宕神社の小さいがどっしりした造りの拝殿。 この地域の氏神様なのだろうか・・・。
拝殿の周囲は立派な彫刻、でもそれほど古いものでは無さそうだ。
森の中に奔放に枝を伸ばした妖気迫るスダジイが一際目立つ!
それにしても、国道と新興住宅街の狭間で昔ながらの静かな田園風景に迷い込んだような気分。 道端のムラサキケマンが眩い!
樹陰で白いスミレが咲いている!
カキドオシも咲いている!
一群のカラスノエンドウが陽光に輝いてほんとに美しい!