九州や山口方面では記録的な大雨の被害が出ているが、北総は今朝も青空、強烈な夏の太陽が照りつけている。
先日は昼過ぎに散歩に出掛けたらあまりに暑かったので、今日は午前中に散歩することにして歩いていたら、国道脇の草むらでこの「シナガワハギ」が咲いていた。 江戸末期に渡来して品川付近で発見された帰化植物だという。
この時期はカメラを向けたくなる野の花の数もめっきり減って手持ち無沙汰の散歩になることが多いのだが、たまたま色鮮やかな「ツユクサ」が咲いていたので撮ってみた。
青々とした田圃に出る。 景気の悪いご時勢が続いているうえに、6-7月の日照時間が少なかった今年の稲の生育はどうなのだろう?・・・と気にかかる。
田圃脇の荒地に、真っ白な小さな花を密集させた1m以上の背の高い見たことが無い草が群生していた。 帰って調べてみたら「ソクズ」というものらしい。 ニワトコのような花を付ける草なので「クサニワトコ」とも呼ばれているスイカズラ科ニワトコ属の植物だという!
谷津の奥の里山を目指して歩く緑の小径が心地良い。
既に秋の花の「ヒヨドリバナ」の姿もちらほら見え出した。 これから里山はこの花の天下になるのだ。
田圃の稲の根元に「オモダカ」の花が咲いている!
「クサノオウ」の花も、名前の通り春先からしぶとく咲き続けている!
やがて「ヤブミョウガ」の林に到着。 林の中を覗いてみると、予想通りその白い花が咲乱れていた!
ここ二十数年、毎年のように通って眺めているが、今年は何時に無く綺麗に咲き揃っている。 里山を守る会の方々の手入れのお陰に違いない。
しばしシーンと静まり返った林の中のヤブミョウガの佇まいに見入る。
林の前は緑濃い谷津田。 対岸の廃寺跡の開花の遅い百日紅の大木は未だ緑一色だ。
その時、田圃から飛立ったシラサギが、里山の上に飛んで行くのが見えた。