2008年8月28日木曜日

北印旛沼へ

朝からどんより曇っていたと思ったら雷がなって激しく雨が降り、しばらくしたら雲の一部から青空が覗き始めた。 湿度が高くじめじめとして気分がよくないが、ふとこんな空の下に広がる印旛沼を見たくなった。
干拓田を北に向けて走る。 そろそろ稲刈りが始まっているかも・・・と思ったが、このところ雨が多いせいか、まだ始めた所は殆ど無かった。
干拓田を抜けて里山の縁を走っていたら、傍らの藪に「センニンソウ」が咲いているのが見えて車を停める。 草刈の手が及ばない荒れた場所にしか残っていないので、結構広い範囲を走っているのにこの花はここでしか見なかった。
北印旛沼と西印旛沼の間を結ぶ印旛捷水路を跨ぐ印旛村吉高の橋の近くでは、2年後の開通を目指して急ピッチで作業が進んでいる成田高速鉄道の巨大な橋脚が姿を現していた。
吉高の集落に差し掛かったとき、傍らの花畑にコスモスの花が咲いていた。 今年最初に見たコスモスだ! そろそろこの花の季節が始まるのだと思うと感慨深くなる。
集落を抜け、又田圃の中を走って北印旛沼の湖岸に到着。 沼は鳥の姿もまばらで静まり返っている。 目まぐるしく変わる空模様、さっきまで雲が多かったのに見る見る青空が広がってきた。 広々した湖面を眺めるのは久しぶりでなんとも心地良かった。

2008年8月27日水曜日

退屈しのぎの夏の草

今年初めにポリープを切除した大腸の経過検診のために今日は朝早くから病院へ直行。 内視鏡での検査まで4時間もの待機時間の退屈しのぎにコンデジ片手に病院の裏手を散歩した。
誰も行かぬ裏手は何も無い殺風景なところ、そこに一本のこの芭蕉の樹が立っていた。
この樹の周囲は夏草のジャングル、見ると身の丈ほどの大きな「ヨウシュヤマゴボウ」が生えている。 秋には濃紺の実がなる草は今ちょうど花を付けているところだ。
すぐ近くにはこの小さな花を付けた「イヌホオズキ」も生えている。
黄色いタンポポのような花も見える。 夏草の茂った中から顔出しているのだから随分背が高いと思ったら、この花は「ブタナ」の花だった。
ハルジョオン」も咲いている。 どんなに狭い空き地でも年中しぶとく芽生えて花を付けるこの草は、何と言っても雑草の王様かも・・・。

2008年8月26日火曜日

冴えない天気の庭の花!

このところ気温が下がって過しやすいのは助かるが、こんな冴えない天気ではカメラ片手に田園散策にも行けなくてつまらないなあ・・と思ふものの、この時期天気が良ければ暑いのだし、撮りたい物がなかなか見つからないから結局同じことか・・などと気分転換出来なくて腐っている。
ふと、庭を見ると常連の花が雨に濡れているのが見えたので部屋の中から400mmレンズで狙ってみる。 最初に狙ったのは思いのほか綺麗に咲いているこの「ゲンペイクサギ」だ。
真っ赤なゼラニュームを次に狙ってみる。 雨模様の天気が続いているせいか、何時もはしなびけた花しか見たことがないのに、今日はなんとも瑞々しく咲いている!
鉢一杯に咲いたときは清楚で可愛いこの花、もう最盛期は終わって僅かに咲き残っている。 名が覚えられなくて聞いたら「ストレプトカーパス・サクソルム」とかいうのだそうだ。
こちらは「シュウカイドウ」、 ほったらかしでも結構増えてあちこちで咲き続けているこの花、 カメラに納めることは滅多に無い。 始終咲いているので空気みたいな感じになってしまってるからだろう。
部屋から見える花はこんなものかなあ・・・と見渡してみたらもう一つあった。 「ニオイバンマツリ」の花だ! こんな真夏に間違って咲いた花には香りが無いのだろうか、あの良い香りは全くしない。 もっともこの一輪だけでは香りがあっても効き目は無いに等しいに違いないのだが・・・。

2008年8月24日日曜日

毎年8月に思いだすこと・・

それは何と言ってもやはり六十数年前の博多に住んでいる時に体験した戦争のことだ。 
とは言っても未だ終戦の年の四月に国民学校一年生になったばかりだったので、当時のことは強烈な体験以外のことは殆ど記憶に無いのだが、後日折に触れて聞かされた母親の話が身に染み付いているからだ。 
平成10年頃、その母親が昔のことを思い出しながら「私の戦中・戦後の記録」をしたためていたのを思い出し久しぶりに読み返してみる。 耳にタコが出来るくらい聞かされていたとはいえ、読み進むうちに目頭が熱くなってしまうのだ。
 
ふと、これを多少編集して自分のホームページに載せてみようと思い立ち、今日アップロードが完了(右のWelcome!欄にリンクを掲載)・・・ってなわけで今日は戦争の悲惨さを又思い出した一日だった。

写真は何の関係も無いのだが、今庭に咲いている名が分からぬ花、多分外国のヒガンバナ科の花だろう。

2008年8月22日金曜日

里山の野草

今日はどうしたことかいきなり涼しくなって寒いくらい、 こんなに急激に気温が変化するとびっくりして体が付いて行けなくなる。 それでなくてもこのところ腰の辺りがビリビリっと来ることがあって恐る恐る体を動かしているというのに・・・。 とは言いながらも、こんな陽気になると里山の秋の気配を味わいたい。
車を飛ばして行った里山のあちこちに既に咲き終わったカラスウリの花が残っていた。
ノアザミ」なのか「ノハラアザミ」なのか分からぬが、アザミの花も咲いている。
斜面の樹陰にはここでもやっぱり「キツネノカミソリ」が咲いていた。
もう使われなくなって寂しげな里山の開墾畑、緑一色の夏草が生い茂るその中で「ハハコグサ」の黄色が目立つ。









足元の草に数ミリの小さな花が付いているのが見える。 花の形は「サギゴケ」に似ているが、花が小さいし模様も少し違う。 「サギゴケ」は湿地を好むから乾燥地に生える「トキワハゼ」かなあ・・とも思ったが、こんなに小さくは無い。 
一体何だろう・・・と家に戻って雑草図鑑を調べたら、これは「ウリクサ」というゴマノハグサ科ウリクサ属の草だった。 これまで何度も見ていたかもしれないのに知らなかったなあ・・・。

2008年8月21日木曜日

キツネノカミソリの群落だ!

家内の野草好きの友達が、今朝カタクリの里を散歩したらキツネノカミソリが一杯咲いていたと話してたらしい。 そう言えば確かにあそこは群落地だったことをすっかり忘れていた。
今日は入道雲が沸き立つ真夏の空、我が家周辺はミンミン蝉の声が賑やかに響いている。 もしかすると又夕立がありそうなのでその前に見に行かねば・・・と家内と連れ立ってその里山に行くことにした。
到着した谷津田の奥は緑一色。 里山の縁は日陰になっていてあの花の色は定かでない。
里山の縁に行ってみると、期待に違わずキツネノカミソリが群れて咲いていた。
やっぱりこの時期はこの花に出会わないと寂しくなっちゃうよなあ・・・。 今年は春の花を見損じたせいか季節感がすっかり狂っていたが、お陰で季節感も回復してきそうだ・・と嬉しくなる。
見ると既にヤマハギも例年通り花を付けている。 小さな蕾をつけたサラシナショウマの姿もあちこちに見える。 一月も過ぎれば白い花の房で斜面が一杯になりそうだ。

2008年8月20日水曜日

庭に蝶の賓客!

今日も暑かったが、伸び放題になった庭木の枝が気になっていたので思い切って剪定しようと裏の物置に道具を取りに行こうとしたら、目の前に見慣れぬ綺麗な蝶が飛んできた。
ヒオドシチョウ」のような色合いの蝶だなあ・・と思ったが、姿形はそれより優しげに見える。
この姿は「アカタテハ」にも似てはいるが・・・何だろうと考えていたら今度は玄関前の花壇の方に飛んで行き、通路のタイルの上に降り立った。
何をするのかなあ・・・と見ていると、脇の大きく茂ったスミレの葉の上に止まったのだ。 早速昆虫図鑑をめくってみると、これは「ツマグロヒョウモン」と言う名の雌の蝶、1980年代までは近畿地方以西でしか見れなかったのが温暖化の影響か、今では関東地方で普通に見れるようになったという。 この蝶の幼虫の好物はスミレとのこと、スミレの葉に止まったのは卵を産み付ける為だったのかもしれない。

2008年8月19日火曜日

真夏の野草

昔からお盆の前後には決まって一旦涼しくなる。 今年も数日過しやすい日が続いたが、今日は又蒸し暑くなってうんざりするような天気に逆戻り。
こんな暑い最中に、田圃近くの荒地に咲きだす「ボタンヅル」を求めて稲が重そうに穂を垂れる稲刈り間近の田園に繰り出した。
お目当ての荒地に着くと、探すまでも無くあちこちに咲き始めている「ボタンヅル」の花が目に入った。 雑草にもかかわらず清楚で綺麗なこの花、「センニンソウ」とよく似ていて以前は区別がつかなかった。 最近は切れ込みのある葉を見て直ぐにそれと分かる。 この写真、現像してみたら大きな「カラスウリ」の蕾が写っていてびっくり。

ボタンヅルに出会ったから今度はツリガネニンジンを探しに行こう・・と車を返していつもの北総台地の里山を目指す。
谷津田の奥の斜面に目を凝らすが「ツリガネニンジン」の姿は未だ無い。
 遠くにオレンジ色の花が見えたので行ってみるとそれは「キツネノカミソリ」だった。 今頃咲きだしているとは・・、やっぱり今年はだいぶ開花が遅いようだ。
斜面には、先日来た時にはちらほらだった「コマツナギ」のピンクの花が随分増えていた。 この群落は嬉しい限りだ。
鬱蒼と茂り始めた「アキカラマツ」や「ヒヨドリバナ」に埋もれて「ツリガネニンジン」が咲き始めていないかなあ・・と目を凝らしていたら、斜面の上の方に白い花が固まって咲いているのが目に入った。 センニンソウだ!・・と嬉しくなって斜面を登って撮ったのがこの写真。 「ボタンヅル」とは違って花が一回り大きく葉が丸いのが特徴だ。 お盆になると草が刈られて出会うことが難しくなるこの花に会えてほんとに嬉しい。

2008年8月18日月曜日

タカサゴユリ開花!

一昨日辺りから天気が崩れ時折集中豪雨の荒れ模様になったが今日は晴れ。 連日の猛暑が嘘のように気温も下がってほっと一息ついている。
激しい雨で排水溝に詰まった木の葉の掃除をしようと家の前に出てみたら、家の壁際に勝手に生えたタカサゴユリが咲いていることに気がついた。
そういえばもう8月も半ばを過ぎてるのに、今頃この花が咲くとは今年は随分遅いんじゃないかなあ・・と思いながらこの清楚な花をしげしげと眺めた後、パソコンを立ち上げて過去の記録を調べてみた。 ところが何と、一昨年は今年と全く同じ18日昨年は一日だけ早い17日に撮っていたのだ! こんなに正確に時を認識して咲いていたとは・・・と驚いた。
ふと、玄関脇の窓際に絡ませた小さなアケビの樹に実が付いていることに気がついた。 裏庭にけたたましいほどに茂った「ミツバアケビ」の棚は毎年沢山の実をつけるのだが、ここの貧弱「アケビ」は滅多に実を付けることが無いので珍しい。 よくぞ実を付けてくれたものだ!

2008年8月14日木曜日

坂田ケ池の蓮と秋の草花

今日は奥方の検診日、何時ものように病院に送って待ってる間に坂田ケ池に行ってみることにした。 そろそろハスの花が見頃になっているに違いないと思ったからだ。
池に着いてみるとちらほらハスの花は見えるが、花の数はあまり多くはなさそうだ。
湖面を見回してみるとハスの葉や花が風に煽られている。 風が結構強いようだ。
白い花が見える。 白いハスの花を見たのは久しぶりのような気がする。
比較的近くで咲いていた花をアップで撮ってみる。 咲いてから時間が経っているのか、風に煽られて今にも花は散りそうだ。
こちらは未だ開ききっていない花だ。 昼近いのでなかなか綺麗に咲いている花は見当たらないが、この優しい花の色を見ていると何とも心が和んで心地良い。 



目に入ってしみる汗をぬぐいながら坂田ケ池を後にした。 風土記の丘の林の中の道を走っていると、側らの草むらに咲くオレンジ色の花が目に入った。
「おっ! あれはキツネノカミソリだ!」・・とあわててて車を近くの駐車場に停め、林の中に飛び込んだ。 その花は「今年は見損なってしまったか・・」と思っていたキツネノカミソリ、 先回来た時は咲き終わったのではなくて未だ咲いていなかったのだ!
辺りを歩いてみるとあちこちにこの花が咲いている。 今年は会えなくてがっかりしていたのにとんだ早合点だったと分かってほっとする。
先回来た時はようやく咲き出したばかりのアキノタムラソウ、既に林の中のあちこちに我が世の春と咲いている。
そんな中に白い花が混じって咲いているのが目に入った。 何だろう?・・と見てみると、何と珍しいことに白花のアキノタムラソウだった! 白花を見たのは初めてかもしれない。

2008年8月10日日曜日

ハンターマウンテンの百合

この時期、鶏頂山のハンターマウンテンスキー場が百合パークになっていることを思い出し行ってみることにした。 数年前に一度訪れたことがあるのだが、明るい雰囲気が気に入って又行ってみたくなったのだ。 
ところが行ってみて驚いた。 このリフトに乗るのに長蛇の列、数年目とは比べ物にならい大盛況だった。
以前は無かったこの白樺林のコースも出来ていた。
山の上から咲き乱れる色とりどりの百合の花の間を下ってゆく。 
ふと百合畑の中に立つ可愛い幼女の姿に思わずシャッターを押していた。
百合の花で埋め尽くされたような広々としたゲレンデは圧巻! 何とも心地良い情景だ!
それにしても人も結構多いがあまり気にならない広さだ。
青空も綺麗だ! 今日は天気に恵まれて幸運だった。