2008年7月30日水曜日

緑が目にしみる!

今日はどういう加減か、昨日までの蒸し暑さが嘘のように爽やかな一日になって大助かり、緑滴る夏の田園を見たくなって房総風土記の丘までドライブすることにした。
途中北印旛沼近くの広大な田圃の中に、急ピッチで工事が進められている成田高速鉄道が次第にその姿を現し始めていた。 都心から空港まで36分で結ぶという列車の華麗な姿が見れるのは2010年というからもう直ぐだ!

陽射しは強くて日向は暑いが、房総風土記の丘の木陰は爽やかな風が吹いて心地良い。
夏休みの野外研究で訪れた一行なのか、中学生らしき人の列。 この丘陵で一番大きい岩谷古墳に登って行った。




そういえば友人から送ってもらった写真のラベンダーが未だ咲いているかも・・と、移築されている旧学習院の講堂前に行ってみる。
残念ながらもうラベンダーの花は殆ど終わって見る影も無くなっていた。 ふと足元にアカツメクサの花が咲いていることに気がついて撮ってみたのがこの写真。


風土記の丘の林の中を歩いてみると、 この前よりヤマユリの花が増えていた。
今が盛りと咲き誇る花のなんと優雅なことか!






車を停めた資料館の前の小さな古墳が緑に輝いている。 思わず綺麗だなあ・・とみとれてしまうほどだ。
何だろうとよく見ると、古墳を覆っているのは「蕨」の森だ。 蕨もこうして見るとなかなか綺麗なものだ!・・と思わず感嘆。

2008年7月28日月曜日

成東食虫植物群落地の夏

強烈な暑さの中、思い切って天然記念物の成東食虫直物群落地を訪れた。 モウセンゴケの花に会いたくて・・・。
成東湿原に着くと、何やら鳥の声が賑やかに聞こえてきた。 ゲゲゲギョッギョッギョ!というオオヨシキリの合唱の中で一際高い笛を吹くような声。 近くの電線に飛んできたセッカの声なのだ!
辺りを見渡すと、広い湿原のあちこちには予想通り「コオニユリ」が咲き乱れていた。 
この花を見ると昔山で出会ったクルマユリを思い出して懐かしくなる。
この草原の中に咲くあの小さなモウセンゴケの花を見つけるなんて容易じゃないよなあ・・・と何時もここに来ると思うのだが、 やっぱり会いたくなって木道の上から目を凝らす。 すると比較的大きい白い花が目に入る。 サギソウだ! ボランティアの世話が実って今年も綺麗に花を咲かせている。 例年この花に会うのは8月に入ってからだったので何だか得した気分だ。
モウセンゴケは・・と目を凝らして歩いているとやっとそれらしき花が目に入ったが、こんなに小さな花だったかなあ・・・とあまりの小ささにがっくり。 こんなに小さかったことをすっかり忘れてたので、持って来たレンズでは対応困難。 これは大失敗・・と思ったが、仕方ないので証拠写真程度でお茶を濁すことにした。
ピンクの花を咲かせる「コモウセンゴケ」も探してみるがどれも未だ蕾ばかり。 やっとのことで咲いている花を見つけたものの、これも同じように小さ過ぎて持参のレンズは役立たずだ。

それでもともかく花に会えて気分爽快、大汗をかいてやって来た甲斐があったというものだ。

2008年7月26日土曜日

花火草

もう30年近くもの間我が家の庭のこの時期に咲き続けているこの花、夕方になるとまるで線香花火のように花を開く。 長いことこの花を「花火草」と呼んでいたのだが、何時だったか偶然この花がスベリヒユ科の「ハゼラン」と言う名だと知った。 
数日前、夕刻の未だ蒸し暑い庭の片隅でこの小さなピンクの花が咲き出しているのを見つけ、もうこの花の季節になったか!・・と感慨にふけってしまった。


小さくて可愛い花が咲いているのを見ると、つい写真を撮りたくなる。 夕暮れ時に風に揺れる小さな花を撮るのは結構難しいが、 ストロボ嫌いの小生は、ISO感度を800にまで上げてシャッタースピードを稼いで撮るしかない。 

この花、夕方3時ごろになると咲き出すので、誰がつけたのか「三時花」と呼ばれているのがうなづける。
見ていたら小さな蟻の姿がある。 
この花の蜜は蟻の好物なのかもしれない・・・と思った。

2008年7月24日木曜日

サルスベリが咲いた!

今朝ダイニングの雨戸を開けたら、 窓際に植わっているサルスベリがピンクの花を付けているのが目に入ってびっくり! 例年だと周囲の日当たりの良い家のサルスベリが咲いてしばらくしないと咲かないのに、今年は一体どうなってるんだろう?・・と不思議でならない。
 
記念にカメラに納めて現像してみて再びびっくり。 サルスベリの花びらは6弁で、しかも長い柄を持った変わった形だと分かったのだ! 

ごちゃごちゃとしてどんな花の集まりなのか知らなかったが、咲き初めを記録したお陰で花の形が良く分かった!

成田ニュータウンの公園の花

今日は奥方の通院日なのに猛烈に蒸し暑くなった。 雲が多くて陽射しが強いわけじゃないのに耐えられぬほどの暑さだ!
げんなりしながらも待ち時間に成田ニュータウンの外れの無数の古墳のある外小代公園に行ってみた。 さすがにこの暑さの中で公園を訪れる人の姿は無い。 夏草に覆われた小高い丘陵地に登って見ると、古墳の周囲にノカンゾウの花の色が見える!
近くに行ってみると間違いなくノカンゾウの花だ!
桜の季節以外にここを訪れた記憶が無いから、ここにノカンゾウの花が群生しているとは知らなかった。 これは新発見だ!
夏の到来を強く感じさせるヤブカンゾウと違ってこの花はどことのなく優しいと何時も思う。 この暑さの中でも暑さを感じさせない花だ。
草むらにピンクの花が混じっている。 アカツメクサの花だ!
タカトウダイも咲いている! 何となく秋の風情を感じさせるこの草だが、こんなに早くから咲いているとは思わなかった。 
見ていたらジャノメチョウが止まった。 後で調べたら、この蝶は「ヒメウラナミジャノメ」と言う名の蝶だった。

2008年7月19日土曜日

門前の“爺”

爺のお袋が俳句を始めたのは昭和45年ごろだというから、既にかれこれ38年の経歴になる。 長年作り溜めた俳句の句集を作っては・・と勧めても、気恥ずかしがって決して作ろうとは言わないお袋を見て、それならば・・と、我輩がパソコンを使って母の句集を作ってあげることにしたのは5年位前だった。 
だが、 大正生まれの母親が綴る俳句は旧かな使いの言葉が多い上、難しくて爺も読めない漢字はワープロ泣かせ、漢字変換機能では対応出来なくて苦労の連続で完成まで1年以上も掛かってしまった。 
そんな苦労のお陰なのか、作品を一つ一つ記録してゆくうちに、心の中に染み渡って来るような句に感動して手を止めることもしばしば。 全く素人の爺にもかかわらずなんとなく俳句の良さが分かるようになってきたらしい。 
たった五七五しかない短い句にもかかわらず一体この感動は何だろう・・と興味が少しずつ湧いてきた爺が得た結論は、五七五で綴る俳句と言うものは、そのものずばりの“言葉”ではなく、人の心に潜む思いを蘇らせる“詩”でなくてはならないということ。 酔いしれるような状況が詠み込まれた和歌や詩歌とは違い、読者の経験に裏打ちされた感性に訴えかけねばならぬということらしい。
そう悟ってから世の俳句に接してみると、感動出来るほど経験を積んでいない自分が見えてきて、俳句を極めるということはなかなか簡単なことでは無さそうだと分ってくる。 そういえば写真も同じようなことが言えるような気がするなあ・・・と思ふこのごろ。

それはともかく、そんな爺が4月3日 入院中の病棟で生まれて初めて詠んだ句

点滴や 白き窓辺の さくら花





そして先日、7月16日 父命日の墓参りにて詠んだ句

霊園や 寿陵にそよぐ ねこじゃらし

ヤマユリが咲いてた!

毎日ぐったりするような蒸し暑い日が続き、このところすっかり動きが鈍ってしまった。 
こんな調子ではまずいなあ・・と、今日は思い切って何処かへ出かけることにした。何処に行こうかと思い迷った末に思い出したのが房総風土記の丘、 この時期、何が咲いてるかなあ・・と思いながら下総松崎近くに差しかっかった時、
あの大好きな合歓の花が車窓に飛び込んできたのだ! 合歓の花の季節だったとは・・・今日出てきてほんとによかった。




未だハスの花は見えない坂田が池の縁を通って風土記の丘の駐車場へ着くなり早速里山の小径に入る。 緑濃い木立の中の小径は意外に涼しくて心地良い。
 
ハエドクソウは花を付けたろうか・・と思いながら目を凝らし歩いていたらその花は直ぐに見つかった。 やっぱりこの花の季節が始まっていたのだ。







林の中にオカトラノオの花の跡がある。 もう少し早く来ていればこの花の群落に会えたのに、この花のことを思い出すのが遅すぎた。
 今となっては後の祭りだが・・・と思いながら行くと、林の奥に咲くヤブカンゾウのような橙色の花が目に入った。 近くに行ってみるとそれはノカンゾウの花だった。
辺りを見回して驚いた。 なんとヤマユリが咲いていたのだ! もうこの花の季節だったのかと思うと感慨もひとしお、家に閉じ篭ることが多くなってしまったお陰で体の季節感がすっかり失われてしまっていた感じだった。

辺りに咲き乱れるヤマユリを堪能してそこを後にする。 既に茶色く枯れたウツボグサの花の跡の群落がある。
 大好きなこの花も見損なってしまって残念な気持ちになっていたら、今度はなんとアキノタムラソウが花を付けている姿に遭遇。 もうこの花の季節が始まっていたのだ!


今日は久しぶりに里山を歩いたが、情緒不安定な抜け殻のような体になってしまわぬように、もっと積極的に自然の中に飛び込まないといけないなあ・・と反省の一日だった。

2008年7月11日金曜日

ムラサキシキブが咲いた!

今日の午前中は結構涼しくてこれなら助かる・・と思っていたら、次第に気温が上昇してきて蒸し暑い真夏の陽気になってしまってがっかり。 薮蚊も出始めた狭い庭には夏草が生い茂ってそろそろ草むしりでもしないとまずいなあ・・と裏庭を眺めていたら、
みすぼらしいムラサキシキブの木が花を付けていることに気がついた。 確か先月中ごろ近くの里山でこの花を見たから日当たりの悪い我が家の裏庭は一月遅れだ。
この花は小さ過ぎてどんな形かよく見えないがアップで撮ってみるとなかなか可愛い花、出会う度に撮っているのだがピンボケになることが多くてなかなか上手く撮らせてくれないのが困り者。
ふと見ると、片隅のフェンス際にアガパンサスが咲いているではないか! こんな所にこんな花が植わっていたとは記憶に無いんだよなあ・・・。

2008年7月9日水曜日

ナンテンの花

我が家の裏庭の窓際に目隠しとして植えてあるナンテンが、花の盛も終えて今盛んに散り始めている。 この花、あまり綺麗だと思ったことも無いので写真は滅多に撮らないのだが、 今日は退屈しのぎに撮ってみることにした。
花の形はナス科の花に似ているが、どういうわけかメギ科ナンテン属の植物だというから分からないものだ。
この花を撮っていたら、一瞬梅雨空の合い間から射してきた陽光が蜘蛛の巣を虹色に輝かせた!
これは見事な蜘蛛の巣だ!・・とよくよく見ると、巣の真ん中に小さな蜘蛛が頑張っている。
それにしても素晴らしい技術の持ち主であることよ!

2008年7月8日火曜日

梅雨空のムクゲ

このところ湿度が70%近くの不快きわまる梅雨空の日が続いて何をするのもおっくうになっている。 そんな今日、思い切って奥方のお供をし、干拓田にある花栽培農家に行ってみた。 周囲を生垣で囲った広大な農園は干拓田の中央水路の直ぐ近く。
どんよりとした空の下に広がる水路に、のんびり泳ぐ数羽の鴨の姿が見える。
農園の生垣には白いムクゲが咲いていた。 でも梅雨空に真っ白なムクゲはあまり映えないのが残念・・・。
そういえば真っ白なムクゲはあまり見かけないような気がするし、 よく見るとこの花、普通のムクゲよりだいぶ花が大きいような気がする。 そう思うと何だかこの花が新鮮に見えてきた!
生垣に沿って歩いていたらピンクのムクゲも咲いていた。 この色はよく見かける色だが、やっぱりこの色の方がやさしくて良いか・・等と気移りしてしまって思わず苦笑。
更に生垣に沿ってあるいていたら行く手の道端に咲くオレンジ色の花が目に入った。
ヤブカンゾウだ! 
もたもたしている内にもうこの花の季節になっていたのだ!

2008年7月5日土曜日

意外に便利なガジェット!

今日は早くも蒸し蒸しする真夏の暑さ、 あまりに暑くて一日部屋の中で過してしまった。
退屈しのぎにPCをいじっていたら、WindowsのXPでもVistaのようなガジェットが利用できることを知った。  「Googleディスクトップのサイドバー」というやつだ。
 Vistaのガジェットは知っていたが画面を狭めて邪魔じゃないかなあ・・と思っていた。 ところが実際にいじってみると意外に年寄りには意外に便利そうな気がしてきたのだ。
年とって目が見えにくくなっているので大きなアナログ時計は助かる。 タスクバーの小さな数字などは見る気にならないから。
又、定年後家に居る事が多くなったら今日は何日の何曜日?・・と分からなくなることが多いので、カレンダーが何時でも見れるのはなかなか便利
明日は何をしようか・・と考える時は、直近の天気予報が見れるのもありがたい。

そして何よりも便利と思ったのが「メモパッド」。 何かメモをしておかないと直ぐに忘れてしまって慌てることが多いのだが、何か気になる予定を思い出した時はこれに直に書き留める。 紙のように書いた物自体を無くす事もないのでこれはほんとにありがたい! 

ついでに電卓も加えた。 ちょっと計算するのにあちこち引き出しをかき回して電卓を探す手間が省けるというものだ。

そしてもう一つついでに付け加えたのがスピーカーのつまみ。 普段は音がうるさいのでスピーカーをクリックしてOFFにしておき、聞きたい時だけONにしてボリューム調整すれば良い。 これもタスクバーに小さなスピーカーのアイコンがあるにはあるが、年寄りには小さ過ぎるというものだ。

今まで食わず嫌いで「ガッジェットなんて・・・」と思っていたが、これは案外年寄りには便利、せっかくあるからには使かわにゃ損かもしれない・・・と思った。

2008年7月1日火曜日

多古の紫陽花

遂に今年の半分を過ぎて7月に入ってしまった。 ほんとに月日に経つのは早すぎる! 
梅雨の晴れ間になった今日、先日友人から情報を貰ってその内行ってみようと思っていた車で30分程の所にある多古町の紫陽花を見に行った。
九十九里浜の太平洋に流れ込む栗山川の河畔に植えられた紫陽花がこの地方の名物になって久しい。 この写真は上流方向を撮ったものだ。
道の駅のある下流方向を眺めた景色がこれ。
ここの紫陽花は陽を遮るものが無いので直ぐに日焼けしてしまうのだが、今年は日照時間が少ないせいか例年に比べて花の色が瑞々しい感じがして気持ち良く咲いている。
上流の橋の上からゆったり流れ下る栗山川の下流を眺めると、なんとものどかな雰囲気が心地良い。
どういうわけだか、岸辺に一際濃い紫の紫陽花が取り残されたようにポツント咲いていたのが印象的だった。