今朝は一転、又素晴らしい天気が戻っていた。 いい天気なのに野山に見るべき花もないしどうしよう・・・と思っていたら、葉っぱを引っかくとその後が黒く浮き出て文字を書くことが出来る「タラヨウ」という別名「ハガキの木」という樹を見に行きたいと奥方が言い出した。 日本では静岡以西にしか自生しないこの樹だが、調べたら昔から神社やお寺に植えられているのだという。 そしてその樹が近くの町の神社に植わっていることを突き止め行ってみることにした。
利根川近くの鬱蒼と樹木が茂った丘陵にある一之宮神社の境内には直径1.5m近い巨大な杉の木があり、15m以上はありそうな「タラヨウ」も社殿の脇に立っていた。 根元に落ちている15cm近い厚ぼったい葉を拾い、文字を書いてみると確かに黒く浮き出てきた。
静かな境内を歩いていると、樹木の間を小鳥たちが盛んに声を上げながら飛びまわり、ヤマガラが木の実をついばんでいた。
ただそれだけのことだったが、ちょっと珍しいものを見た満足感に浸ってそこを後にした。帰り道、房総風土記の丘の坂田が池に立ち寄ってみた。 もしかしてあの「ミコアイサ」というパンダガモが来てないか見たかったからである。池のほとりを歩いてみたが未だあのカモは見当たらない。 その時、池の縁の芦の茂みで鳥の地鳴きが聞こえ、 芦がカサコソと音がして小さな小鳥が姿を現した。
なんとそれは「ウグイス」だった。 水辺の芦の中にウグイスがいるなんて・・・と思ったがまぎれも無くウグイス。 声だけは身近な鳥なのに、姿を見てカメラの収めたのはこれが初めて、今日はほんとについている!
駐車場に戻りかけたとき、今度は山側の梅の植え込みに小さな鳥が飛んできたのが目に入った。 あまり見たことがない可愛い小鳥だ。 望遠レンズで覗いてみると目の周りがメジロのように白い。 メジロかなあ・・とも思ったが顔つきも色もやっぱりメジロじゃなさそうだ。
もっとよく見て見たいと思っていたらふっとファインダーから見えなくなった。 探したら、又別の梅ノ木に止まっていた。よく見ると尾が青い色をしている。 これはきっと「ルリビタキ」の♀に違いない! この鳥もこれまで出会った事がない初対面だ。