2006年5月9日火曜日

風土記の丘へ

わが家周辺の里山のキンランは未だ蕾だったので、風土記の丘にいって花が開いたキンランを撮ってこよう・・と家を出た。
途中、既に田植えが終わった印旛沼干拓田を走っていたら田圃に群れる水鳥が見えた。 先日とは違った鳥が見れるかも・・と狭い農道に車を乗り入れゆっくり走っていたら直ぐ前の小径に小鳥がいる。

フロントガラス越しだったのでピントがずれているが、どうやらタヒバリのようだ。 もしかするとコマミジロタヒバリかも・・・なんて勝手に想像して悦にいった。



田圃に群れていたのは先日出会ったムナグロのようだったが車の気配で逃げてしまった。
田圃を抜けて中央水路沿いの小径に出た。 水路沿いに走っていると葦の茂みはオオヨシキリのゲゲゲ、ギャッギャッ!という大合唱で賑わっている。 だが何処にいるのかなかなか姿を見せてくれないのだ。

葦の茂みに目を凝らしながら走っていたら前方の葦に止まっている鳥が見えた! 早速車窓からカメラを構えて連写。 何枚か撮った中の一枚がこの写真。
これはほんとに幸運だった!


再び田圃の中の道を走っていると又餌をあさる水鳥の群れが見えた。 これは何だろうと望遠レンズで覗いてみたら、かなり嘴が湾曲したシギのようだ。
又農道に車を乗り入れ、ゆっくり近づいて車窓から撮ってみたのがこの写真。 これはチュウシャクシギのようだ。 数年前にこの鳥を見た時は、こんな鳥が田圃に来てるとは!と驚いたことを思い出した。
別の鳥にレンズを向けてみると、先日も出会ったムナグロだった。 この鳥は一番数が多いのか、あちこちでよく見かける。




気をつけて見てみると、結構いろんな鳥が身近にいることに感動する。

風土記の丘の手前、下総松崎駅近くに差し掛かった。 この時期この近くの田圃に囲まれた家の庭にナンジャモンジャの花が咲く。  毎年この花を見に行くのがわが家の恒例になっているのだが、今年はどうかなあ・・と車窓から眺めてみると・・・

もう既にだいぶ花が咲いて大きな樹が雪を被ったように見えていた。 見ごろは数日のうちにやってきそうだ。 




長年名前が分からなかったこの花がナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)だとこの家のおばあさんに聞いてらもう5・6年も通い続けてるなあ・・と感慨に耽ってるうちに・・・

この藤の花が盛りの房総風土記の丘に着いた。






早速里山の林の中をお目当てのキンランを探しながら散策することにした。

歩き始めると探すまでも無くあちこちに咲いている可愛いキンランが目に入った。
さすがにここは手入れされた公園の明るい里山、わが家近くの暗い里山と違ってどの花ももう見事に開いていた。
咲いているキンランを巡り歩いていると、白い花を付けている花に出会った。 あっ、ギンランだ!と駆け寄って早速カメラを構えシャッターを切っていた。
ギンランはキンランのように大きくなったのは見たことが無い。 それに花も何時開くのか、未だ開いたのを見たことが無い。 図鑑を見たらやっぱりギンランはあまり花を開かないと書いてあった。



あいにくの曇り空だが、新緑の林の中は心地よい。

林を出たところで変わった花が咲く樹に出会った。 何に似てるとも言いようのない変わった花だ。 何だろう・・・と考えてるうちにそういえば数年前にもこの花を不思議に思って調べたことを思い出した。 だがなんだったか全く思ひ出せなかった。

家に帰って図鑑をはしから順にめっくっていったら、これは「ポポー」だと分かった。 そ言えば思い出した! 明治時代に渡来した北米原産のアケビに似た果樹だった。 「バンレイシ科、ポーポー属」と、聞いたことも無い種類の植物だそうだ。