このところの強い北風が弱まったこの日、午後になって掛かっていた雲がどこかに消えて快晴になった。
所用で広大な印旛沼干拓田の道を走っていたら、田んぼに見慣れぬ鳥が群れているのが目に止まった。
もしかして先日掲示板に投稿してもらった「タゲリ」かも・・と急遽脇道に車を停めて観察。
かなり遠いがまぎれもなくタゲリの群れだ! 「タゲリ」を見るのはこれが初めてで興奮気味。
頭に角を生やしたユニークな姿がほんとに面白い。 図鑑で見ると色もなかなか綺麗なのだが、あいにくの逆光で色まではっきり確認出来ないのがちょっと残念だ。
30m以上離れているのでちょっと遠すぎる。 もっと近くで見てみたい・・とそーっと近寄って行ったのだが、気配を察知したのか、ミューという子猫のような鳴き声をあげて飛び立ってしまった。
寒い冬は田んぼを歩くこともめったに無いので、身近にこんな鳥がいたとは気がつかなかった。
所用が終わって同じ道を帰った。
途中、印旛干拓田の中を走っていたらなにやら茶色い鳥が低空飛行で飛んでゆくのが目に入った。 大きさはカラスより小さいが、明らかに猛禽の姿。 行く先を目で追っていたら、遠く印旛中央水路近くの潅木にとまったようだった。 さっそく脇の農道に車を乗り入れ、その潅木にゆっくりと近づくと、確かにさっきの鳥が梢にとまっていた。
あいにく径が狭くてフロントガラス越しにしか眺められなかったが、この猛禽、目元がキリッとしてなかなか可愛い。
帰って調べても名前が分からず助けを求めたら、鳥に詳しい方々から「コチョウゲンボウ」の雌だと教えて頂いた。 チョウゲンボウという名は聞いたことあるが、「コ」がつくのもあるとは知らなかった。 何でもこの鳥はめったにお目にかかれない貴重な鳥なんだそうだ。
これは左を向いているのだが、目はこっちを警戒しているのかも・・・。
今度は首を右に回して遠くを見ているようである。 何か良い獲物を探しているのだろうか・・・。